線までさがれと言うけれど

本題に入る前に2点ほど

その1

2本の平行な白線の間に線に対して垂直方向を向いて立っています。線の幅は30センチ、足のサイズを25センチということにします。なぜ線なのに幅があるのだ、という声もあるかもしれませんが、数学ではないので大目に見てください。
ここで、「白線までおさがりください」言われました。どのような動きをしますか。選択肢 1~6 の中からひとつ選んでください。

1.前に進み、かかとが前方の線から離れている(接していない)状態で立つ。
2.前に進み、前方の線に乗っている状態で立つ。
3.前に進み、つま先が前方の線に接している状態で立つ。。
4.後ろに進み、かかとが後方の線に接している状態で立つ。
5.後ろに進み、後方の線にのっている状態で立つ。
6.後ろに進み、つま先が後方の線から離れている(接していない)状態で立つ。

「おさがりください」というのですから 1 ~ 3 だという方はいらっしゃらないと思います。私は4なのですが、5または6という方もいらっしゃるかもしれません。

その2

島式ホーム、相対式ホームという言葉が出てきます。字面からわかるとも思いますが一応簡単に説明しておきます。ご存知の方はこの部分を読みとばしてください。

島式ホームとは、次の図のようにホームの両面に列車が発着する形状のホームのことです。

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図ではホームの両側の進行方向が逆になっていますが、進行方向が同じ場合もあります。秋葉原駅のつくばエクスプレス、JR山手線・京浜東北線のホームがこのタイプです。

相対式ホームとは次の図のように片側に列車が発着するホームが向かい合っているタイプです。

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秋葉原駅のJR総武線、東京メトロ日比谷線のホームがこのタイプです。

 

前置きが長くなってしまいました。

東日本旅客鉄道(JR東日本)中央線のある駅で電車を待っていると次のようなアナウンスが流れました。

「間もなく4番線を電車が通過します。危ないですから黄色い線までおさがりください。」

このアナウンス、どう思いますか?

私、こう見えても・・・どう見えているかわかりませんが・・・見えていませんね。日陰で生きているとはいえ、蚤につく虱ほどの常識なら持ち合わせているので、どうすればいいかはわかっているつもりです。

そのとき、「黄色い線までさがる。」 これを言葉通りに動いたらどうなるんだろうということが頭に浮かびました。

先ほどの行動パターンとあわせて考えると、

黄色い線より線路側に立ち、線路のほうを向いて待っており、6の行動をとる人は、問題ありませんが、
同じところで待っていても 4 または 5 の行動をとる人は駅員のヒステリックなアナウンスで注意される、運転手に警笛を鳴らされる、あるいはその両方を浴びるかのいずれかでしょう。

4の行動をとる人が黄色い線よりホーム中央側に立ち、線路に背を向けて待っている場合は、セーフといえばセーフですが線路に向かって後ずさりしてくる客を見て運転手は危険を感じ、警笛を鳴らすでしょう。

6の行動をとる人が黄色い線よりホームの中央側に立ち、線路に背を向けて待っていた場合に至っては電車を数時間止めてしまうという惨事をひきおこすことにもなりかねません。

さらに屁理屈をこねれば、
島式ホーム、例えば、JR御徒町駅の山手線内回り(3番)・京浜東北線北行(4番)ホームで電車を待っているとします。3番線の黄色い線のホーム中央寄りに線路側を向いて立っている場合は、4番線の黄色い線までさがらなければならないことになってしまいます。特に6の行動をとる人は・・・

つまり「黄色い線までさがる」ことでアナウンスの意図通り危険が回避されるのは、”黄色い線より線路側に立ち、線路のほうを向いて待っており、かつ6の行動をとる人”のみということになるわけです。しかし、ホームに立っている大勢の中で、この条件を満たす人が何人いるんでしょう。ほとんどいないのではないでしょうか。というわけで、「黄色い線までさがる」という表現は適切ではないのではと思った次第です。

 

さて、「黄色い線までおさがりください。」という表現、いつから使われるようになったのかは定かでないのですが、記憶違いでなければ、以前JRでは(国鉄時代だったかもしれません)「白線の内側におさがりください。」、「白線の内側でお待ちください。」などと言っていました。鉄道会社によっては今も「白線(黄色い線の)内側」という言い方をしています。

これも何年前かは覚えていないのですが、「白線の内側とはどちら側のことを言うのか」という論争というほど大げさなものではありませんが、ああでもない、こうでもないと意見出てきたことがあります。代表的なものは、次のようなものだったかと思います。

  • 白線の内側と言うためには白線が2本必要である。そのため、1線しかない駅では、「白線の内側で待つ」ことは不可能である。
  • 白線の内側と言ってもホーム形状によって意味が異なる。たとえば、島式ホームでは白線の内側はホーム中央だが、相対式ホームでは線路側である。(これも線が複数必要であると考えに基いていますね)
  • 線の内側というのは線の上に完全に乗っている状態である。よって、足が線幅より大きい場合「白線の内側」にはなり得ない。
  • 日本人は線路の内側といえば通常線路と反対側をイメージするが、ある国の人は線路側をイメージする。よって「白線の内側」という表現は紛らわしく、使用するべきではない。

これが原因かどうかはわかりませんが、その後、JRのアナウンスで「黄色い線(白線)まで」という言い方が使われるようになったと記憶しています。変更の経緯はどうであれ、「黄色い線まで」という表現よりは、「黄色い線(白線)の内側まで」と言った方が何だかすっきりするような気がするのですが、いかがでしょうか。

 

肝心なことより瑣末なことが気になってしまう屁理屈好きの高井でした。

ここが変だよ、日本人

突然ですが、みなさんは天ぷらを何で食べますか?

統計によると1位は天つゆ、2位は塩、3位は大根おろし、4位はしょうゆ・・・・だそうです。

 

なぜこんな質問をするかというと・・・

先日マレーシアからお客様がいらっしゃいました。そしてこんな質問をされたんです。

「どうしてサクサクに揚げた天ぷらを、つゆに浸して食べるんですか?せっかくサクサクしているのにもったいない!」

 

そんな衝撃的な質問をされ、私の頭の中は真っ白になってしまいました。苦し紛れに出した私の答えは・・・「塩で食べることもありますよ。」

こんな答えでは明らかに納得できない様子でしたが、この話題はここで終了。

 

私も気になったのでこっそり調べてみました。

「天ぷら」という食べ物(調理法)が室町時代にポルトガルから伝わったというのは有名な話です。

江戸時代になると関東地方では魚がタネになることが多く、魚の臭みを取るためにごま油で揚げてしょうゆをかけて食べていたそうです。一方関西地方では野菜が中心だったので塩で食べることが多かったそうです。

つまり、天つゆで食べるのは魚の臭みを取るためなんでしょうか??

 

いろいろ調べてみましたが、結果むなしく天つゆがいつ誕生したかという情報は見つけることができませんでした。

どなたか答えを知っている方がいらっしゃったらぜひ教えてください。

 

こんな感じで日本語学校では「外国人から見た日本(人)への疑問」に直面することがよくあります。いつどんなことを聞かれるかハラハラドキドキですが、これも日本語学校で働く楽しみのひとつですね。

3階事務所 田村

 

春が来た!

突然、春が来ました!

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「新しい先生を紹介します。どうぞ。」

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「はじめまして・・・」

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「・・・?!」

 

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『サプライズ!プロポーズ大作戦!』 です。

インターカルトで勉強しているキョウさんの彼(学外生)が、突然新しい先生として紹介され彼女のクラスに。

そして、プロポーズ!

突然のことに本人はもちろん、クラス中も驚き!そして、長い長いプロポーズの台詞。

日本語ではなかったので、意味はまったくわからなかったのですが、思わずホロリ。

何よりも大切なのは、言葉より ”伝えたいと思う心” なんだなと、しみじみ。

とはいっても、ここは日本語学校!みなさぁ~ん、日本語もがんばりましょう!

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キョウさん・ホウさん、幸せをありがとう!

末永くお幸せに。 

坂本

 

P.S. 出番待ちで、そわそわするスタッフ

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新年の抱負

こんにちは。
毎日寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

年が明けたのはつい先日のような気がしていたのですが、
あっという間に今年も17日過ぎてしまいました。

そんな年初め。皆さんは「今年の目標」、立てましたか?

毎年、私は年末からちょっとずつ翌年の目標を考え始めて、
年明けに初詣に行った際、手を合わせながら誓うようにしています。

ただ、「ダイエット!」などちょっぴり小さくて具体的な目標から「心身の健康」など大きい目標まで、
毎年一応何かしら決めているはずなのですが、
夏頃にはもう自分がどんな目標を立てたのか忘れていることも少なくありません・・・
意味があるんだか無いんだか・・・。

そんな今年の目標、インターカルトの学生にも書いてもらいました。

先週今週と、学校内ではいくつかのクラスで「書初め」をしていました。
新年の抱負を書くものとして書初めを紹介したところ、皆、ふむふむ、と。
書道を経験したことのある学生もいれば、初体験の学生もいて、皆集中して筆を握っていました。

そんな書初めの様子を少しだけご紹介します。

まずは、毎週水曜日に行っている、台東区に住むお母さん達の「地域の日本語教室」から。

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日本に来たばかりでまだひらがなが書けないお母さんもいましたが、
英語で書いてくれました。

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このお母さんの目標、震災後にスローガンとしてよく聞くようになった
「がんばれ日本!」かと思いきや、
「日本語を頑張りたい」という意味だとのことでした。

 次に、長期コースのクラスにて。 

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目標が決められない人は、好きなことばを書いてもいいということにしたのですが、
むむ?と思う人がちらほらと・・・。
それぞれのキャラクターが出ていておもしろいです。
そんな私の今年の目標、さりげなく(されど太く)書いてみました。(写真1枚目左下) 
冗談6割、本気4割です。 

田栗

 

新学期あれこれ

明けましておめでとうございます
本年もインターカルト日本語学校をよろしくお願いします。

ウエブサーバを変更したことに伴い、スタッフブログも引越ししました。

学校では入学式も終わり、今日から新学期が始まったところです。空港で出迎え、

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学校に来て区役所に行ったり銀行に行ったり生活に必要ないろいろをします。

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入学式では一人ひとりに自己紹介をしてもらい、終わって帰るころにはみんなすっかり打ち解けていました。

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日本での新しい生活がスタートですね!
最後に午年のこの先生から、今年の抱負をいただきました!「元気があればなんでもできる!」

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今年一番めのブログはkidoが担当しました。午年の佐々木先生が持っている絵は佐藤先生が描いてくれました。今年もありがとうございます。