• 1210月


    「人が本になり、その人の生き方や人生を語ります」と説明に
    あるように、『日本語学校物語』に登場した皆さんと一緒に、
    今日は本になりました。

    日本語学校物語のきっかけとなった第1回箱根会議の1997年、
    その前の、インターカルトで日本語教師の勉強を始めた1987年、
    そういう懐かしい時代の方々との再会と出会いがあった一方で、
    とても嬉しく、頼もしく思ったのは、
    日本語教育専攻の現役の大学生が何人も参加していたことです。
    次の時代を日本語教師として担ってほしい人たち。

    市ヶ谷駅前の外濠の向こう側の武蔵野美術大学が会場でした。
    この外濠はもともと江戸城を守る防御の堀で、川のように
    自由には流れない。こういう堰き止められた水のことを
    「構造としての水」と言うのだそうです。

    が、「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」。
    ライフストーリーという伝記、歴史の中で語られつつある自分は、
    引き際をちゃんと定めなければいけないと思いながら、
    でも、今はまだ、しなくちゃならないことがあるからあと少し。

  • 1110月
    Categories: 雑感 Comments: 0
    created by photogrid

    コロナ前のジャカルタでの留学フェアに出展していた大学の学長が、
    私の小学校時代のクラスメイトで、6年生の時に転校したT君だと
    偶然わかり、そのつてで連絡を取り合うことになって、先週ついに、
    新宿でその中の4人での再会を果たしました。私、後列左から2番目。

    人によって記憶の箇所と深さが違うのだけれど、
    記憶の糸って不思議で、50年以上も前の人や事が蘇るのですね。
    特に、たった1年半で転校していったT君の記憶の連鎖は凄かった。
    思い起こせば、そんな時代もあったねと…♪の、よき日々でした。

    そして今日は、月に一度の母との鍼灸の日。

    created by photogrid

    5年前から始めたこの行事。鍼とお灸の後、妹と合流して食事。
    次の回までにあちこちお店を探して予約するのは私の係で、
    今日は韓国の家庭料理でした。…並べてみると、今まで色々よく食べた。
    90にしては髪がふさふさな母です。

    私はというと、今日は家に帰ってきてからものすごく眠くなり、
    まあ、たくさん寝ました。寝て起きて、寝過ぎで頭が痛くて、
    頭痛薬飲んでまた寝てまた起きて。これ、好転反応…おそらく。

    好転反応とは、
    >施術によって滞っていた血行やリンパの流れが良くなることで、
    >体内に蓄積していた老廃物や疲労物質が移動し、
    >一気に体中を駆け巡るためです。

    今後に期待。

  • 0410月
    Categories: 雑感 Comments: 0

    月に一度通っている鍼灸院での、患者さんと先生の会話。
    88歳だという男の人が、先生に聞いていました。
    「片足立ちができなくなっちゃったんだけど、
    どうやったらできるようになるかな」。
    それに対して、70代の女性の先生、
    「88になったらね、片足立ちできなくてもいいんですよ。」
    耳の遠いその人に最大音量の声で。

    なるほど。確かに。
    それはそれとして、今の私にできなくてもいいことって何だろうと
    考えちゃいました。何でもかんでもしようとしているけど。

    本気でやったらできないことはない、何でもできると信じて、
    昭和の高度成長期に育った自分はいつも邁進しているんだけれど、
    いや、できないこと(できないかなあって思うこと)あるなと、
    最近思うので。

  • 0210月

    ミャンマーからレイレイさん来日。
    今年も、自分が送り出した学生さんたちを訪ねるため
    (レイレイさんは学生300人の日本語学校の校長先生。
    卒業生は何千人にもなるそうです)、
    まずは東京。昼間、学校に来てくれて、夜一緒に食事。
    レイレイさんの鞄を持って待ち合わせ場所まで来てくれた
    在校生のサイさんも一緒に。
    学校生活のおもしろい話をたくさん聞けて、楽しかったです。

    たとえば、一泊旅行のとき。
    各国からのクラスメイト、6人男部屋で飲み食いしながら
    共通語の日本語であれこれ話した後にゲームも。
    おそらく、可能形「〜ができます」の授業の日に先生がした、
    「私は座ることができます。私は何ですか。」
    「椅子だと思います。」「そうです。」というのを、
    旅館の部屋の布団の上に座ってみんなでしたんですって。
    レイレイさんと私、大笑い。でも、いいですよね、学生たち。

    今日、レイレイさんは、次の地、沖縄へと向かって行きました。
    今月いっぱい、教え子を訪ねて日本全国をまわるそうです。
    15年以上前に、インターカルトの卒業生の会社で働いていた
    のがレイレイさんでした。
    「みんなに幸せになってほしいから学校を作りました。」
    私はそれからずっと応援団。

    ミャンマー語の「こんにちは」は「ミンガラバー」。
    その意味は、幸せ、幸運、祝福に満ちた日になりますように。

  • 289月

    こんな風景を眺めながら東京戻り。

    昨日は、‘ふるさと’ 栃木県での研修会。
    会場は足利の隣の佐野だったのですが、
    ああ、私は栃木県人なんだなと、何だか新鮮な気持ちで思いました。
    足利が栃木県からはみ出た群馬県の中にあるみたいなことからか、
    足利にはふるさと意識があったものの、栃木県に対しては…だったのですが。

    で、なんであれ、栃木県佐野市での日本語学習支援研修会。
    佐野だけでなく、小山、足利、栃木、宇都宮などなどからの皆さんは
    とても一生懸命で、目を見開いて聞いてくださる姿に、
    こちらも元気をもらって、マイクを持って広い会場内をあっちこっち。
    私より年上とお見受けする方たちも少なからずいる中、
    15才の高校生もいて、みんなで(おそらくみんなで)嬉しくなりました。
    後継、大事です。がんばれ!栃木県。もちろん日本も世界もみんなみんな、
    来るべき未来の、いや、今現在の、みんなで生きていく社会のために。

  • 269月


    8月のマレーシア、タイから始まった連続週末出張、国内編。

    福島県・郡山で、技能実習生にもらった唐辛子は干すことにしました。
    写真は2袋だけれど、実際は6袋。一味唐辛子にする予定。

    新大阪の駅で買ったエビカツサンド。
    大雨で山陽新幹線が不通になった影響を受けて、遅れに遅れた
    新幹線の中で食べました。東京駅に着いたら中央線終わってました~_~;

    福岡県・博多の、TOKUYASUさんの高校の同級生のお店で飲んだ
    全国各地の日本酒。秋田の「雪の茅舎」というのが美味しかった。
    このお二人、◯十年前に同じ教室にいたんだなぁと思いながら眺めた、
    素敵なおもてなしの人と、飲みっぷりの人^^

    日本語教師養成課程の連携協定校、久留米ゼミナールの
    在校生と修了生と受講検討中の皆さんが集まってくださいました。
    そう、現在、過去、未来♪ですね。皆さん、すぐに打ち解けて、
    想像を大きく超える楽しく充実したひとときでした。
    久留米の底力。ありがとうございました!

    ということで、明日が連続の打ち止め。栃木県佐野市でのセミナー。
    初めての故郷(のお隣)でのお仕事です。そのことはまた改めて。


  • 219月

    今年もスピーチ大会。第44回。

    今年は、変わった自分、変えた自分をテーマにする学生が多くいました。
    まさに「留学」の力。語る彼らも聞き入り応援する彼らも皆、私の誇り。
    この仕事をしてよかったと今年もまた、新たな気持ちで思いました。

    上位三賞のうち二人が、参照枠のA2、B1レベルの学生だったことは、
    スピーチの評価の観点が、その内容(主張)、組み立て、表し方、
    伝え方、聴衆との関わりで、単に語学の総合力ではないということを
    表した結果でした。それでも何でも、みんなが一等賞。

    以上、一昨日の午前中。その後、午後をよそでの会議、昨日、福岡に。
    今年の春から、履く草鞋(わらじ)の数が一つ増えたため、
    特に今年の後半は、日本列島あっちこっち。
    (本当は一昨日から台湾の予定だった・・・。)

    今日、朝イチのインターカルトの養成の授業配信のため前日入り。
    昨日の晩は、博多の駅近くで同志Tokuyasuさんと。
    最初に注文した、焼き茄子と胡麻サバとシマアジのお刺身。
    今日の夕方から明日明後日、日振協のセミナーと主任研修をして、
    火曜日に東京に戻ります。祝日、あれ?いつだっけ?の2025/9月なり。

  • 149月

    一昨日の晩、大阪に来て、
    昨日は朝からインターカルトの文科省委託、生活者初任研修の
    自分の担当授業の配信をホテルからして、

    終わってチェックアウトして、徒歩2分の裏側のビルに移動して、
    日振協主催の近畿地区情報交換会。(下の写真の上半分)
    「認定申請対策セミナー」と題してした100人定員の部屋に98人が
    集まりました。

    そして昨日から、日振協の文科省委託の主任教員研修(下半分の写真)
    東京、大阪、福岡で行う対面での研修の大阪会場。
    私も、主任の気持ちで勉強してます。

    大阪での発見。いろいろ。
    海外の人材を育成する研修センターに寝泊まりして研修をしています。

    自分の部屋に貼られた、「浴室からの湯気で、火災探知機が作動する
    事がありますので、シャワーを使用される場合は必ずこのドアを閉めて
    下さい。」という注意書きが、日本語、英語、中国語、スペイン語
    韓国語、インドネシア語、タイ語、フランス語、アラビア語の9ヶ国語。
    おお!

    研修室から一番近いトイレの便器は、
    左から、和式、洋式、そしてイスラム式って言っていいんだろうか。
    インドネシアによくあるタイプの、スタイルは和式に似たしゃがむ式、
    でも、トイレットペーパーではなく、脇にあるシャワーで洗う。
    それら、三種の違うスタイルのトイレが並んでいるのです。
    おお!

    さらに一つ。これは研修センターネタではなく、大阪の人のこと。
    例えば、東京でしか会ったことがなかった研修委員の女性の先生。
    いつも、きりりと毅然と、とにかくすべてにおいてきちんとしている
    その先生の口から出てくるのが大阪弁。言葉もイントネーションも。
    それはいいのですが、でも、そうすると大阪人なのです、完全に。
    笑いをとる、自分の話にオチをつける。別人。

    その土地で使われ、生きる言葉の威力を目の当たりにした今宵。

  • 119月
    Categories: 雑感 Comments: 0

    とうもろこしが好きだと吹聴しているからだと思うのですが、
    収穫したばかりという立派なのが、出張中に届いていました。
    長野の開田高原というところのだと、同封されていた説明の紙にあり、
    そこに書かれていた一番美味しい調理の仕方というのに従ったら、
    こんなにぴちぴち、ぴかぴかの美しい姿になりました。

    平地栽培のものとは違って野趣に富み、食べ応えがあったのでは、
    と、送ったお礼のその方のお返事にありました。ほんに…。
    まわりの皮を剥ぎ、軸のところを折った瞬間に水がほとばしり、
    顔と服の首のあたりを濡らしました。

    今まで食べたとうもろこしの中で断トツの美味しさでした。
    そんな貴重なものをありがとうございました。

    野趣に富んだ生き方ってどんな生き方かわからないけれど、
    そんな生き方をしたいなと、届いたメールのお返事を見ながら。
    人を穏やかな気持ちにさせてくれる、この送り主のようにもありたいな、
    と思ったけれど、いや、実現可能なのは、野手に富んだ…の方ですかね。

  • 109月

    created by photogrid

    福島県郡山市の東栄産業、会長さんの家の土地が、
    インドネシアの技能実習生たちのための唐辛子畑になっていることは、
    あちこちで喋ったり、ここに書いたり。

    日曜日の日本語学校学習支援ネットワーク会議の後、郡山に行った私に、
    実習生たちが、早苗先生にと唐辛子一袋を託してくれました。
    (下の名前で呼び合うことが多いように思う福島の人たちのように、
    会長さんも実習生の皆さんも、私を早苗先生と呼んでくれます。)

    新たな情報によると、
    会長さんは、実習生たちの寮に唐辛子専用の冷凍庫を買ってくれたそうで、
    その中の一袋。家に持ち帰って瓶に入れたのだけれど、入らなかった分が
    この2倍以上あります。消費に何年かかるでしょう。
    彼らは一袋を数日で、らしいのだけれど。

    created by photogrid

    郡山での私の用事は、登録日本語教員養成課程の連携協定校である、
    福島医療専門学校訪問でした。

    created by photogrid

    福島でもいよいよ実践演習と実践研修(実習)が始まり、
    先生たちと事務の皆さん勢揃いで、進行中のこと、これからのこと。
    今のメンバー、ものすごくいいです。ほんとにありがとうの皆さん。