Archive for 日本語に関すること

日本の変なところ Part2 / Strange things about Japan

最近海外に向けて学校の宣伝をする機会が多く、その度に「他の文化について知ることは自分の文化を見つめ直す良い機会になる」ということを言っています。

ということで今回は私たちの日常の光景が外国人にとってどう見えているかリサーチし、個人的に面白いと思ったものを選んでみました。あくまでも他からの視点なのでちょっと違う・・・というところもありますが・・・

1.Polite sharking

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(原文訳)

日本が世界一礼儀正しいと言える行動の一つが、誰かの前もしくは話し中の人たちの間を通るときに見られる、小さな声で「すみません」と言いながら手を自分の顔の前に広げてあたかも空気を切っているもしくはサメの背びれが揺れるような動きである。

確かに…私も必ずやってしまいます。この動きっていつから始まったのでしょうね。

 

2. Gesturing “go away” to communicate “come here”

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(原文訳)

日本で目にする一番やっかいなジェスチャーが「おいで」で、ほとんどの国の出身者の人がこれを見たら「あっちへ行け」と勘違いすることだろう。注意深く見てみると、日本人の「おいで」は主に指だけが動いているが、欧米などの「あっちへ行け」は手首から先全体を使っている。まあ、言っておくが日本人はとても礼儀正しいので酔っ払ったりしていない限り滅多にジェスチャーで「あっちへ行け」なんていう態度は示さない。

私もこれ結構気を付けています。ですがやはり海外ドラマなどで見るような人差し指を使って人を呼ぶのに抵抗があります。

 

3.お土産の習慣

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(原文訳)

日本社会では休みを取ることがとても大変で貴重であるため、休んで旅行に行った暁には同僚に不在中に迷惑をかけたお詫び、もしくは旅行での楽しさをお裾分けするためにお土産を買っていくことが義務のようになっている。海外では会社のみんなにお土産を買っていくというのはちょっと変である。お土産を買うことが面倒くさいと思っている日本人もいるようだが、その気持ちとは関係なく旅行先でお土産を買うということは必要不可欠だと考えているようだ。

これは意外です!もちろん大手企業とかなら全員分のお土産を買うなんて大変でしょうが、気持ちの問題ですよね。

 

4.お土産に対する謙遜

3番のようにもあるようにせっかく買ったお土産なのに、「つまらないものですが(=This is a boring thing but…)」と言いながら渡す。

この言葉は決まり文句のように使っていたのですが、英語で直訳するとかなり変に思えました。

 

5.ケンタッキーフライドチキン

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(原文訳)

日本食がとても健康食だということは有名だが、日本人はアメリカなどで流行っている食べ物に弱い。特にフライドチキンである。日本の街には至る所にケンタッキーがあり、店頭では実物大のカーネル・サンダーズが出迎えてくれる。キリスト教がそれほど多くない日本だが、なぜか日本ではケンタッキーがクリスマスイブのマストアイテムとなっており、当日には店の外にまで長い行列ができるほどである。

私も去年はケンタッキーをクリスマスに食べました。これもいつから始まったことなんでしょうね?

 

6.キットカット

kitkat

 

 

 

 

 

 

(原文訳)

日本人は新しい食べ物や飲み物が大好きである。特にキットカットは音が偶然にも「きっと勝つ」に似ていることからとても人気がある。学生はテストの前などにお守りとして買ったりもらったりしている。欧米の国ではミルクチョコレート味しかないのに対し、日本には焼きトウモロコシ味、醤油味、味噌味、チーズ味、焼き芋味などがある。

私もこの前定期テスト前の学生にキットカットとかつ丼を食べるように勧めました。理由を知ってその学生もとても興味深そうに聞いていました:)でもまさかこんなに種類があるなんて!

 

7.カプセルホテル

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(原文訳)

旅行中に通常のホテルのようなアメニティーはいらないと思ったことはないですか?全部を使わないと損をしたなんて気分を味わったことがあるかもしれない。日本はそんな無駄を省くべくカプセルホテルというものを作り出した。カプセルホテルはロッカーのように2段になっており、広さは人一人眠れるくらいだが、テレビ、wifiなども使え、自動販売機や洗濯機は共有となっている。ほとんどは男性用だが、階を分けて女性用もある。

私も一度は行ってみたいカプセルホテル。実際に学生もわざわざ週末にカプセルホテルに泊まりに行ったりしています。

 

8.パチンコ

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(原文訳)

パチンコとはピンボールとスロットを合わせたようなものだ。玉を弾いて入ったところによって更に玉が増えるという仕組みになっている。ギャンブルは法律上禁止されている日本だが、玉は景品と交換することができる。収益はラスベガスの約2倍にも上っている。

行ったことないのでわかりませんが、ギャンブルと何が違うのでしょう??

 

9.八重歯

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(原文訳)

欧米ではまっすぐで揃った歯が良いとされているので矯正器具などで痛い思いをした人も少なくはないはずだ。だがここ最近日本女性の間では八重歯が流行りだしているようである。もともとある歯に八重歯のキャップをかぶせたりして笑ったときに詰まっている歯並びを見せつけている。

そうなんですか?どうしてですか?かぶせものをしてまで八重歯??????

 

10. 学校の清掃員

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(原文訳)

欧米の学校では清掃員が子供たちが散らかした教室を掃除をしたり修理をしたり姿がよく見られるが、彼らの存在はなくてはならないものである。だが日本の学校ではそうではなく、誰かを雇って掃除をしてもらうかわりに生徒が自分たちで教室の掃除をするよう指導している。教室だけでなくみんなで一緒に床を磨いたりトイレ掃除などのための時間がちゃんと用意されている。また、昼食はカフェテリアなどではなく、自分たちの教室で先生と一緒に食べていて、自分たちで配って準備をしている。

懐かしいです!やっているときは面倒くさかったですが、今となっては懐かしい思い出。そしてあの経験がなかったら自分では掃除をしない生活になっていたかもしれません・・・

 

というように外国人から見た日本は言い出したらキリがないほどありますが、外からの視点を知るって自分の国を見つめ直すのにとても役立ちますよね。今後も日本の文化良いも悪いも全部含めて海外に発信できたらと思います。

以上3階の田村でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

ひっかかってしまうもので・・・

季節とは全く関係ない話題で。

JR東日本の秋葉原駅にあるポスターが貼ってありました。

それはエスカレータを歩くと危険だから、歩くのはやめてくださいね。ということを伝えたいものだと思うのですが、そこに書いてある文を読むと、

「エスカレータは立ち止まって乗るものよ」

とありました。ただ、みなさんはどうお感じになりますか。私は読んだ瞬間「てやんでぇ、べらぼうめぇ!そんな器用な乗り方なんかできるかぃ!」と思いました。(ちなみに私は江戸っ子じゃありません)

交通機関のアナウンスの中には、変だったり、訳が分からなかったりするものが結構あるような気がします。最近、聞いた中で思いつくものをいくつか挙げてみます。

1.駅のホームのアナウンス
1番線に電車が到着しております。危ないですから黄色い線までおさがりください。

2.駅のホームのアナウンス
ドアが閉まっております。無理なご乗車はおやめください。

3.電車、駅停車中のアナウンス
当駅で特急列車の通過待ちを行います。X時Y分の発車でございます。5分ほどお待ち合わせください。

4.バスの車内アナウンス
ベビーカーに、お子様を載せたままご乗車する際は、補助ベルト付きの座席で、後ろ向きに固定し、しっかりと支えてください。また、ベビーカーに荷物を載せてのご乗車や、車内混雑時にはたたんでご乗車願います。

5.バス走行中のアナウンス
当路線はご乗車の区間によって運賃が変わります。ご乗車時に降車停留所を乗務員にお伝えください。

何か引っかかるものがあるでしょうか。別に変なところはないのでは?とお思いでしょうか。それともこれのどこが変なのよ、とお思いでしょうか。

 

私は次のように感じました。実際に思ったことを文字にしたので、きれいな言葉とは言えませんが、その点はご了承ください。

1.到着してるっちゅうから階段走って降りたのに。おかげで転びそうになったじゃねえか。

2.閉まっているのに無理な乗車って、窓から乗ろうとしてる奴でもいるのか?
・・・そんなわけねえか。

3.誰とも待ち合わせなんかしてねえよ。だいたい5分間待ち合わせるってどういうことよ!

4.ベビーカーに荷物を載せてのご乗車や・・・これ何が言いたいのよ!
それから、客に対して「ご乗車する際は」って何だよ!

5.停留所でのアナウンスならともかく、すでにお金を払って乗っている客に対して言っても意味ないだろうが!

 

巷には所謂”変な”日本語があふれているように感じます。性格なのか仕事柄なのかはたまたほかの原因なのか、どうもこういうものにひっかかってしまいます。

 

そんな中、正しい日本語を身につけてくれている、学生のみなさんに敬意を表します。

 

高井でした。

線までさがれと言うけれど

本題に入る前に2点ほど

その1

2本の平行な白線の間に線に対して垂直方向を向いて立っています。線の幅は30センチ、足のサイズを25センチということにします。なぜ線なのに幅があるのだ、という声もあるかもしれませんが、数学ではないので大目に見てください。
ここで、「白線までおさがりください」言われました。どのような動きをしますか。選択肢 1~6 の中からひとつ選んでください。

1.前に進み、かかとが前方の線から離れている(接していない)状態で立つ。
2.前に進み、前方の線に乗っている状態で立つ。
3.前に進み、つま先が前方の線に接している状態で立つ。。
4.後ろに進み、かかとが後方の線に接している状態で立つ。
5.後ろに進み、後方の線にのっている状態で立つ。
6.後ろに進み、つま先が後方の線から離れている(接していない)状態で立つ。

「おさがりください」というのですから 1 ~ 3 だという方はいらっしゃらないと思います。私は4なのですが、5または6という方もいらっしゃるかもしれません。

その2

島式ホーム、相対式ホームという言葉が出てきます。字面からわかるとも思いますが一応簡単に説明しておきます。ご存知の方はこの部分を読みとばしてください。

島式ホームとは、次の図のようにホームの両面に列車が発着する形状のホームのことです。

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図ではホームの両側の進行方向が逆になっていますが、進行方向が同じ場合もあります。秋葉原駅のつくばエクスプレス、JR山手線・京浜東北線のホームがこのタイプです。

相対式ホームとは次の図のように片側に列車が発着するホームが向かい合っているタイプです。

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秋葉原駅のJR総武線、東京メトロ日比谷線のホームがこのタイプです。

 

前置きが長くなってしまいました。

東日本旅客鉄道(JR東日本)中央線のある駅で電車を待っていると次のようなアナウンスが流れました。

「間もなく4番線を電車が通過します。危ないですから黄色い線までおさがりください。」

このアナウンス、どう思いますか?

私、こう見えても・・・どう見えているかわかりませんが・・・見えていませんね。日陰で生きているとはいえ、蚤につく虱ほどの常識なら持ち合わせているので、どうすればいいかはわかっているつもりです。

そのとき、「黄色い線までさがる。」 これを言葉通りに動いたらどうなるんだろうということが頭に浮かびました。

先ほどの行動パターンとあわせて考えると、

黄色い線より線路側に立ち、線路のほうを向いて待っており、6の行動をとる人は、問題ありませんが、
同じところで待っていても 4 または 5 の行動をとる人は駅員のヒステリックなアナウンスで注意される、運転手に警笛を鳴らされる、あるいはその両方を浴びるかのいずれかでしょう。

4の行動をとる人が黄色い線よりホーム中央側に立ち、線路に背を向けて待っている場合は、セーフといえばセーフですが線路に向かって後ずさりしてくる客を見て運転手は危険を感じ、警笛を鳴らすでしょう。

6の行動をとる人が黄色い線よりホームの中央側に立ち、線路に背を向けて待っていた場合に至っては電車を数時間止めてしまうという惨事をひきおこすことにもなりかねません。

さらに屁理屈をこねれば、
島式ホーム、例えば、JR御徒町駅の山手線内回り(3番)・京浜東北線北行(4番)ホームで電車を待っているとします。3番線の黄色い線のホーム中央寄りに線路側を向いて立っている場合は、4番線の黄色い線までさがらなければならないことになってしまいます。特に6の行動をとる人は・・・

つまり「黄色い線までさがる」ことでアナウンスの意図通り危険が回避されるのは、”黄色い線より線路側に立ち、線路のほうを向いて待っており、かつ6の行動をとる人”のみということになるわけです。しかし、ホームに立っている大勢の中で、この条件を満たす人が何人いるんでしょう。ほとんどいないのではないでしょうか。というわけで、「黄色い線までさがる」という表現は適切ではないのではと思った次第です。

 

さて、「黄色い線までおさがりください。」という表現、いつから使われるようになったのかは定かでないのですが、記憶違いでなければ、以前JRでは(国鉄時代だったかもしれません)「白線の内側におさがりください。」、「白線の内側でお待ちください。」などと言っていました。鉄道会社によっては今も「白線(黄色い線の)内側」という言い方をしています。

これも何年前かは覚えていないのですが、「白線の内側とはどちら側のことを言うのか」という論争というほど大げさなものではありませんが、ああでもない、こうでもないと意見出てきたことがあります。代表的なものは、次のようなものだったかと思います。

  • 白線の内側と言うためには白線が2本必要である。そのため、1線しかない駅では、「白線の内側で待つ」ことは不可能である。
  • 白線の内側と言ってもホーム形状によって意味が異なる。たとえば、島式ホームでは白線の内側はホーム中央だが、相対式ホームでは線路側である。(これも線が複数必要であると考えに基いていますね)
  • 線の内側というのは線の上に完全に乗っている状態である。よって、足が線幅より大きい場合「白線の内側」にはなり得ない。
  • 日本人は線路の内側といえば通常線路と反対側をイメージするが、ある国の人は線路側をイメージする。よって「白線の内側」という表現は紛らわしく、使用するべきではない。

これが原因かどうかはわかりませんが、その後、JRのアナウンスで「黄色い線(白線)まで」という言い方が使われるようになったと記憶しています。変更の経緯はどうであれ、「黄色い線まで」という表現よりは、「黄色い線(白線)の内側まで」と言った方が何だかすっきりするような気がするのですが、いかがでしょうか。

 

肝心なことより瑣末なことが気になってしまう屁理屈好きの高井でした。