Archive for 岡田春香

オンライン授業で感じたこと

こんにちは、教務の岡田です。

悪戦苦闘しながら始まったオンライン授業での春学期が、来週の火曜日で終了します。

始まってしまえばあっという間、始まるまでの準備が大変で、遥か昔のように感じます。

この数ヶ月、本当にいろいろなことがあり、多くの学びがありました。

学校でもリモートワークが始まると聞いたときは、無理!と思ったものです。今となっては、なぜそのように思ったのか・・・環境さえ整えば、できることでした。今では逆に通常出勤に戻ることに不安を感じています・・・😅

さて、今日はオンライン授業をしていて一番難しいと感じたことを書きたいと思います。

それは、空気感を共有することです。学生数が多いほど難しいと思います。

対面授業では学生の反応がダイレクトにわかります。しかし画面を通すと、相手が今何を考えているのか、聞いているの?わかっているのかな?ということが本当にわかりにくい・・・。

授業中、基本的にはミュートにしてもらっているので、わざわざミュートをオフにしてまで相槌を打ってくれる学生はそうはいません。なので対面授業以上に、わかりやすく、しっかりと理解できるように、ということに気をつけました。

空気感について、あるコメディアンの方がテレビでおもしろいことを言っていました。

「お笑いはその場の空気感が大事。間が1秒2秒違うだけで、笑いが取れなくなる。だから違う部屋でリモートで参加するのは難しい」と。

授業も、それと似ていると思います。相手と温度差があると、伝わるものも伝わりにくいですよね。それが画面越しだと更に。

ちなみに、そのコメディアンの方のギャグは通常の場合でもなかなか伝わりにくいので、共演者から「リモートのせいにするな」と総ツッコミを受けていましたが・・・。

そのコメディアンが誰だか気になるという方、私と同じ名前の、あの方です!

 

今回オンライン授業の難しさについて書きましたが、オンラインにはオンラインの良さがあると思います。来学期から通常授業に戻る予定ですが、また機会があればオンライン授業をやってみたいです。

最後に、話は変わりますが、この自粛期間中たまに川沿いをウォーキングするようになりました。夕方音楽を聞きながらひたすら歩くのは、いいリフレッシュの一つでした。

これは、その時に撮った1枚です。1枚も写真がないのも寂しいと思い・・・。

それでは、失礼いたします。

多国籍という環境

はじめまして、岡田と申します。

ベトナム・ホーチミンから4月に帰国し、あっという間に2か月が経ちました。

私は養成講座を修了後、ホーチミンの学校で日本語を教え始めたのですが、初めての国、経験のない仕事で、毎日必死だったのを覚えています。

もちろん学生はベトナム人ばかり。シャイな学生たちを前に、一体どんなことを言えば喜ぶか、どうすれば楽しんで勉強してもらえるか、そんなことばかり考えていました。『毎日がネタ探し』・・・試しては撃沈を繰り返し、精神的に強くなったと思います。『ネタ』と言うと、「日本語教師はお笑い芸人じゃないんだから!」という養成講座のN先生にまたお叱りを受けそうですが・・・。

 

出張授業にて。ベトナムの学生は本当に純粋でした。

インターカルトは多国籍。私が3年半の間にベトナムで身につけた(オーバーな表現ですが)ネタは一切使えません。帰国後、まずその壁にぶつかりました。もし何か言って、それが一部の学生にとってタブーだったら・・・そんなことを考えるととても怖かったです。

ですが、最近そんな環境も楽しめるようになってきました。

国別に学生に意見を聞いていくと、なるほど~と思うことがよくあります。最近の話では、スウェーデン。インドネシアや香港の学生が、「子供の頃、親に勉強しろと言われたり、叩かれたりしたことがある」と言えば、「スウェーデンではありえない!そんなこと言われたことがない」というスウェーデンの学生が4名中4名。心の中で、「なるほど、だからスウェーデンの学生はマイペースな人が多いのね」とにやけながら思いました。もちろん国籍で個人を判断するのは良くないですが、学生たちも楽しんでいる様子なので、私も一緒になって楽しんでいます。

もうすぐ春学期が終わり、来月から夏学期が始まります。新しいクラスを受け持つ度に、きっと多国籍の難しさを痛感するのでしょう・・・。ですが、気は持ちよう。ベトナムでの修行の日々を胸に、楽しんで乗り越えていきたいと思います。

 

岡田