Archive for 秋山信子

クリスマスに食べるものと言えば?

みなさん、クリスマスに食べるものと言えば、何を思い浮かべますか。

先日は、「国の食習慣」をテーマにした授業でした。「体調があまりよくない時に食べるものと言えば?」、「新年に食べるものと言えば?」など聞いてみると、やはり国によって食べるものが異なり、初めて聞く料理の名前もたくさんありました。「それはどんな食べ物?」「どうしてそれを食べるの?」というクラスメイトからの質問に対し、みんな日本語で一生懸命説明してくれました。

イギリスで、クリスマスに食べるものと言えばクリスマスプディング。食べる時に中に銀貨が入っているものを引き当てたら、お金持ちになれると言われているそうです。

また、イタリアで新年に食べるものと言えば、豚の腸詰とレンズ豆。必ずこの組み合わせ食べるそうで、お金が入ってくる縁起のいいものだと言われているそうです。

どちらも食べたい…と思いました。ちなみにクリスマスプディングは、裁縫の指ぬきが入っていると幸福な人生に、そして指輪が入っていると、いい結婚ができると言われているそうです。

クリスマス、そして新年を日本で迎えるインターカルトの学生も多いと思いますが、国とはまた違った過ごし方を楽しんでほしいと思います。

クリスマスに食べるものと言えば、私はチキンです。一番好きな食べ物が鶏肉なので、私の場合、クリスマスに限らず、クリスマスにも食べるものと言えば、です。

ぐでたま

「ぐでたま」というキャラクターをご存知ですか。「ぐでぐでやる気のないたまご」のキャラクターです。

 

登場してずいぶんたつのかもしれませんが、私が知ったのはつい最近です。ウィークリーコースの学生に教えてもらいました。その学生は、このぐでたまが大好きで、日本にいる間にグッズを買い集めているそうです。日本人の私より日本の情報に敏感で詳しい学生が多く、「外国人から教えてもらう日本」がたくさんあります。

この前の授業で、「思い出の場所」について話していた時、ある学生が「初めて告白された場所」について話すと、別の学生が「あの、どん、どん…。先生、何のどんですか。」と質問をしてきました。私は、ぜんぜんピンとこなかったのですが、クラスのほとんどの学生がすぐわかったようで、それは「壁ドン」だと教えてくれました。告白される時などに男性にされるとドキドキする「壁ドン」です。そんな話をしていると、突然、「あったかいんだから~。」とつぶやく学生の声が聞こえ、それに反応してまた別の学生が「ちょっと待って、ちょっと待ってお兄さ~ん。」と歌いだしました。テレビをつければ1日1回は聞こえてくる今流行のお笑い芸人のネタですが、日本に来たばかりの学生も知っていたようで驚きました。

週末、デパートで「ぐでたま」のキャラクターグッズを見かけました。その隣には、初めて見る「KIRIMIちゃん」という魚の切り身のキャラクターグッズも。どちらもサンリオのキャラクターだそうです。

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「~って何?」

ウィークリーコースを担当している秋山です。

私の3歳の息子は、一日の会話の半分近くが「なんで?」「~って何?」というぐらい、いろいろ知りたい時期のようです。できるだけ面倒くさがらずに質問に答えようと思うのですが、答えようのない質問も多く、言葉につまってしまうことがよくあります。例えば、息子:「今、何時?」私:「8時だよ。」息子:「なんで?」というようなやりとりは、しょっちゅうです。

また、テレビや他の人が話しているのを聞いて、いろいろ質問してきます。最近、聞かれたのは「お手本って何?」「妥協しないって何?」です。このような仕事をしているからか、意味を聞かれるといろいろ具体的に例を出して一生懸命説明してしまいます。一日に何回もこのような質問をされるので、「またか…」と思いつつも、日本語教師にとっていいトレーニングになっているような気もします。

言葉の説明といえば、先日の授業の時に「食べ放題、何ですか。」という質問がありました。クラス全員で意味を確認したのですが、後日、一人の学生が「私の特技は食べ放題です。」と言っていたと聞きました。教えるということは、意味だけでなく、どんな時にどうやって使うのかをきちんと伝えることが大切だと、また改めて感じました。

共通点

こんにちは。ウィークリーコースを担当している秋山です。

梅雨の時期、天気がどんよりしている時や、まだ週末の疲れが残っているなと感じる月曜の朝など、張り切って勉強しようと思っても、なかなか気持ちが乗らない時があるかと思います。そんな雰囲気を変えるために、授業の初めに時々してみることがあります。「共通点探し」です。

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ペアになって、1分間でできるだけ多くの共通点を探し出すというものです。1つでも多く見つけ出すために、限られた時間の中で自分のことをたくさん話し、相手のこともたくさん聞き出そうと一生懸命話します。初対面の人とペアになっても、共通点が多く見つかると嬉しそうにハイタッチをしていたり、逆に、まったく共通点が見つからず思わず笑ってしまうペアもいたりしますが、クラスの学生の意外な一面や、思わぬ共通点が発見でき、おもしろいです。相手との共通点が見つかると、初対面の人でも身近に感じられ、会話が弾むという経験は私もよくあります。

先日のクラスでも、久しぶりにこの共通点探しをしてみました。小さい頃から水泳をしている、国の大学で日本語を勉強していた、何々というゲームが好きなど、ペアでたくさんの共通点を探し出していました。その次に、「このクラスの全員の共通点は?」と聞いてみると、「日本語を勉強しています。」「外国人です。」「若いです。」など、瞬時にいろいろな共通点を挙げていました。そして最後に、「じゃ、みなさんと私の共通点は?」と聞いてみると、しばらく考えた後に、一つだけ「人間です。」という答えが返ってきました。他にもあると思うのですが…。