こんにちは。教務の米山です。
最近、寒い日が続いている。
ドアを開けて家を出るとき、つい背中を丸めてしまう。
でも駅まで歩く道の途中で、ふと見上げると雲ひとつない青空が広がっている。
そんな朝は、今日一日よいことが起きるような気分になり、たとえ月曜日の朝でも元気が出てくる。
また、仕事を終えて家路を急ぐ途中でも、見上げると夜空に冷たそうだが、秋以上に美しい月が輝いている。そして何故かオリオン座の三ツ星を見つけると安心する。
とかく下を向いてうつむきがちになることが多い今日この頃だが、上を向くだけで気分が変わることがある。
ところで最近、行き帰りの通勤電車の中で気になっていることがある。
なんか車内がさびしい。
車内の広告が昨年あたりからかなり減っている。
まだ景気は回復していないのかなと思っていたが、インターネットで調べてみたら、ちょっと違うようだ。
最近はスマホが普及してスマホで情報収集する人が多くなり、車内の広告を見る人が少なくなったというのが理由らしい。
さらにこんな記事も。
『2015年秋に山手線の中吊り広告消滅』
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141102-00000001-pseven-bus_all
でも、それってどうなんでしょう。
私にとって通勤電車の中で車内広告を眺めるのは、世の中の流れを知る貴重な時間だった。
また以前は車内広告で見た言葉に興味を持って、その意味を聞きに来る学生がよくいたものだ。
上記の記事にも書かれている。
「車内吊りがデジタル広告に変わったら、おじさんたちが若い子のファッション用語を知る機会はますます減りますし、男性週刊誌のHな特集の話題もなかなかできなくなります。それに中吊り文化は、世界的に見ても日本特有でしたので残念ですね」
確かに車内で周りを見ると若者だけではなく、おじさんたちもみんな下を向いてスマホの小さい画面で小さい文字を見ている。
でも、私は身動きできない電車の中でも上を向いて、週刊誌のグラビアアイドルの見出しに妄想している方が、ずっと健康的?だと思うんですが。
それでも上を向く。
追記
スマホと車内広告の関係の研究もある。
『スマートフォンの普及による若者の電車内行動の変化』
http://libir.mukogawa-u.ac.jp/dspace/bitstream/10471/876/1/p115-122.pdf
ここでは「OOH(電車の中吊り広告などの交通広告や屋外広告)とスマートフォンは両立できる可能性を有している」と結んでいる。
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