インターカルトの学生も、ゼロレベルから3ヶ月も勉強すると日本語で話してくれるようになります。中級ぐらいになるといろいろな表現が使えるようになって驚かされることもしばしば。
そんなある日、エレベーターに乗ろうと思っていたら、先に英語圏の学生がボタンを押して待っていました。エレベーターの扉が開いたとき、
「一緒に乗るかい?」
と言ってきたのでびっくり。
文法も表現も文句なしのパーフェクト。アニメやドラマでは聞いたことがある言い回しですが、実際に聞くととても違和感がありました。
また別の日、養成講座の受講生が、日本語学校の某ス○ーデ○学生の名前を「○○君」と呼んだんです。これはとても新鮮な感じがしました。
ここは日本語学校ということもあり、私たちにとって学生はみんなお客様。学生を呼ぶときは「○○さん」と呼ぶことがほとんどです。でもよく考えてみると、日本語のあだ名を持っている学生のことは「君」や「ちゃん」をつけて呼んでいます(私は)。
以前、人の呼び方には心理的距離が表されていると聞いたことがあります。子供のときに出会った友達には「君」や「ちゃん」を付けたり、あだ名や呼び捨てだったり。友達から「さん」で呼ばれると、なんだかつれないな~と思ったり。
でも逆に、大人になってから知り合った人に対して、特に職場などで「ちゃん」付けで呼ばれたらきっとセクハラになることもあるんでしょうね。
いくらその言語を流暢に話すことができても、場所や相手を間違えるともったいないですよね。インターカルトの学生にも言語そのものだけでなく、文化的背景も身につけてほしいと思っています。
それはさておき、今日はインターカルト日本語学校の仕事納め。
2015年もいろんな学生に出会いました。また来年いろんな人を迎えるべく準備万端でお待ちしております!
皆様良いお年をお過ごしくださいませ。
3F 田村
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