Archive for 2021年5月14日

ティッシュ論争

こんにちは。

3Fスタッフの田村です。

 

日本語学校で働いていると、日々日本語や他の言語について疑問が湧いてきます。

今日は「ティッシュ」について。

 

みなさんはローマ字で「ティッシュ」をどのように書きますか。

 

ローマ字は今ではかなりあちらこちらで見かけますが、大きく分けてヘボン式と訓令式という2種類があります。

ヘボン式は英語の発音に近い表記法です。パスポートなどの公的な身分証明書で使われています。

訓令式は単純に日本語をアルファベットで表しているもので、英語の発音に近いかどうかはあまり考えられていません。

 

主旨が違うこともあり、同じ単語をローマ字表記にした場合も違いがあります。

例えば、「新橋(しんばし)」。

ヘボン式は「SHIMBASHI」-英語話者の場合N→BよりもM→Bのほうが読みやすいです。

訓令式は「SINBASI」-日本語話者はN→Bでもあまり気にしない?

 

では、「ティッシュ」はどのように表記するのでしょうか。外来語、かつ和語にはない「ティ」があるので難易度高めに感じます。しかも「ティ」の後に「ッ」もあることで、さらに難しい…

 

ローマ字の表を基に書いてみました。

ヘボン式は「TEISSHU」

訓令式は「THISSYU」

 

へえ~。なるほど。

 

でもこれって、「TEISSHU」は「ていっしゅ」、「THISSHU」は「でぃっしゅ」と読めなくもないような?

 

しかし!

とある本を見たら「TISSHU」と書いてありました。

 

いろんなウェブサイトを見てみたところ、特に「どれが正しい」というのはないのだそうです。

 

一番肝心なのは、それを見て日本語に近い音で読めることですよね。

機会があればインターカルトの学生に読んでもらって、どれが一番日本語の「ティッシュ」に近いか聞いてみたいと思います。

 

余談ですが、パソコンに「ティッシュ」とタイプするときはどうしますか?

私は「TELISSHU」です。

 

以上、ティッシュ論争でした。