みなさん、こんにちは、3階スタッフの大阿久(おおあく)です。インターカルトでは、毎月イベントが行われますが、そのイベントの企画、運営を行っています。7月は柴又帝釈天(しばまたたいしゃくてん)へ行き、8月は学校で夏祭りをしました。では、9月は何をするでしょう?
9月といえば……「お月見」です。特に旧暦8月15日(現在の9月15日ごろ)の月が一番きれいに見えるそうで、その夜を「十五夜(じゅうごや)」といい、十五夜に見る月を「中秋(ちゅうしゅう)の名月(めいげつ)」といいます。まだ残暑が厳しく、秋が始まったばかりなのに、なぜ、「秋の中」なのでしょう?昔の人々は、現在の7月から9月を秋と考えていました。8月は秋の真ん中であることから、この時期のきれいな月を「中秋の名月」と呼ぶようになりました。
日本では、月も神様の一人と考えられています。昔の人は、月見団子と、稲に似たススキを飾って、月の神様に秋の豊作を祈りました。その風習が現在でも「お月見」として、続いています。
月を見ていると、黒い影が見えますね。みなさん、あれは何に見えますか?日本では、あの黒い部分はうさぎだと考えられています。みなさんは、「月のうさぎ」というお話を聞いたことがありますか?
昔々、さるときつねとうさぎが仲良く暮らしていました。 ある日、三匹は倒れているおじいさんを見つけました。おじいさんは言いました。「お腹がすいてもう動けない。助けてください」
すると、さるは木の実を、きつねはお供え物の団子を持ってきて、おじいさんにあげました。しかし、うさぎは何も持ってくることができませんでした。自分はさるのように器用でもない、きつねのように知恵が働くわけでもない。力が強いわけでもない。でも、何とかおじいさんを助けたい。そこで、うさぎはなんと、「私を食べてください!」と言って、火の中に飛び込んでしまいました。
おじいさんは、うさぎの姿を見て、とても感動します。実はおじいさんは「帝釈天(たいしゃくてん)」という神様でした。「自分を犠牲にしてまで、私を助けようとするとは、なんて勇敢なうさぎなんだ!私はうさぎにかわいそうなことをしてしまった。もし、今度生まれ変わったら人間にしてやろう。みなのもの、月が明るい夜には空を見上げてこのうさぎを忘れないようにしよう」と言い、煙になったうさぎを月に映してやりました。
みなさんの国では、月についてどういう言い伝えがありますか? 今週金曜日に1階ラウンジで「お月見」をします。和菓子を食べながら、みなさんの国の月を話してみてはどうでしょう。
秋は「食欲の秋」といい、食べ物がおいしい季節です。「お月見」を通して、食べ物への感謝の気持ちを新たにしましょう。
去年の模様です。