Archive for 2016年5月30日

在留資格認定証明書

スタッフの高橋です。最近、毎朝早くから書類と格闘しています。入学希望の皆さまから頂いた書類をチェックしながら、「在留資格認定証明書」の交付申請書を作成する作業です。

「在留資格認定証明書」とは、入国を希望する外国人が日本で行おうとする活動が虚偽のものでなく、かつ、入管法に定める「在留資格」のいずれかに該当していることを、あらかじめ法務大臣が認定したことを証明する文書です。

長期コースで勉強する方は、原則として留学ビザが必要ですが、この証明書を添えて、在外公館(大使館・領事館)に申請すると、迅速に留学ビザが発給されます。

証明書がない場合は、在外公館から外務省、外務省から法務省、法務省から入国管理局へ連絡、入国管理局が関係者に事情聴取、という流れになります。そして、入国管理局→法務省→外務省→在外公館と、逆ルートで回答が戻り、ようやくビザをもらえることになります。しかし、この証明書があれば、在外公館のみの判断でビザを発給できるので、大幅な時間短縮となります。

学校では、入学希望の皆さまに代わって、この証明書の交付を一括申請します。今週は、2016年10月入学希望の皆さまの申請準備が、ピークを迎えています。

皆さまが作成された入学願書、経費支弁書、留学同意書。添付された卒業証明書、職業証明書、収入証明書等。ひとつひとつ、丁寧に目を通しながら、正確性、妥当性、整合性を検証します。なぜ日本語を学びたいのか、日本語を学んで何を実現したいのか、おひとりおひとりの想い、夢を確認します。

まもなく、入国管理局へ一括申請。8月下旬に一括交付。入学式は10月上旬です。書類上で出会った皆さまと笑顔で対面できること、そして、皆さまの夢の実現を支援できることを楽しみに… 書類と格闘する日々です。

在留資格認定証明書

 

突然の出来事に上手く対応できる人、できない人

長期コース担当の田中です。先学期のことですが、中級以降の目的別授業という選択授業で「小説・エッセイ」という科目を担当しました。その授業のネタを探している時に面白いものを見つけました。それは「出席番号が前の方の人はトップバッターに向いている説」です。

どういうことかと言うと、「日本の小学校や中学校、高校では、先生が誰かを指名する場合に出席番号順になることが多い。そのため、出席番号が前の方の人たちは、長い学生生活においてそのような場面を何度も経験しているので、普通ならうろたえてしまいそうな突然の難題にも見事に対応できる精鋭たちである」というものです。出席番号順で前の方の人というのは、具体的には苗字が「あ」や「い」で始まる人たち、例えば「阿部さん」や「安藤くん」、「石田さん」や「井上くん」といった人達です。

ちなみに自分はどうかと言うと、苗字は「た」で始まり、50音で言えばほぼ真ん中。クラスに50人学生がいるなら、25番目くらい。「阿部さん」や「安藤くん」のように急に先生から無茶振りをされることもなく、かと言って「渡辺さん」や「和田くん」のように最後にうまいまとめを迫られることもないまま、小学校から大学まで安穏と過ごしてきました。そのため、唐突な物事には全くと言っていいほど上手く対応することができません・・・。この文章を書いている今も、これまでの経験を思い出して、その思いがさらに強くなりました。ですので、私はこの説を読んだ時に「確かにそうかもしれない」と思ったのですが、皆様はいかがでしょうか。

さて、この出席番号順で学生が当てられるシステムですが、インターカルトには50音順の名簿がないので、行われることはまずないと思います。外国の学校では、学生はアルファベット順で名簿に名前が書かれているのでしょうか。ちょっと知りたい気持ちになりました。今後機会があれば、出席番号順で学生を指名して、日本の学校ではこのようになっているんだと教えてみたら、学生から何か面白い反応が得られるかもしれませんね。pose_aseru_