明治から昭和まで日本の教育を受けた家庭で育てられたので、小学校低学年の時分から日本語や日本の歌謡を聞かせられたお陰で、日本と言う国を特別に外国と意識したことがあまりなく、むしろそのときから昭和一桁の古い歌が覚えることができた。
例をあげるならあの名曲(青い山脈、お座敷小唄、ここに幸あり、柔、りんご追分、骨まで愛して、星影のワルツ、港町ブルース、瀬戸の花嫁、、、、などなど数え切れないほどある)今のオタクや萌えギャルにはほとんど分からない所謂「演歌=にっぽんの心」だと個人的に思う。
日本の戦後は物資の貧しい、民心が暗い社会の中で唯一日本国民の精神を支えて今日に至るのがこの「日本の演歌」と言っても過言ではない。
私は「少し」前に日本に留学してきた。当時の留学生は皆日中一所懸命に勉学、夕方からはそれぞれアルバイトをしながら孤軍奮闘の毎日だった。今のように一人一台スマートフォンを持っていないし、メイド喫茶やフィギュア文化など一切なかった時代、(あったのが知らなかったか)「演歌」こそ留学生の「精神の糧」ではないだろか。特に体調不良、家族を思うや学業が思うように進まない時、日本の「演歌」小節、ビブラートのきいた音色がいつもそばで励ましてくれて、元気に頑張れたと思う。
そして、「演歌」の中からたくさん授業中や日常では学べない詩的な表現、美辞麗句を覚えることができて、より日本についての強い、深い、繊細、思いやりなどなど知ることができた。
個人的には「演歌」が大好きだ、もちろん現代のJ-ポップでたまには「口直し」するのもけっして否定しないが、やはり落ち着いた日本の文化でもあり「演歌」を今の若者世代にももっとその「宝物」の重みを感受してもらいたい、消えつつある「日本の演歌」をもっと活かしていけたらいいだろう。。。。。
皆様も時折「演歌」を歌ったり、聞いたり、レトロなひと時を味わいながら過ごしてはいかがだろうか?(ハハハ笑) from Taiwan bohです。