日本語教師は副業しないと生活できない?
日本で生活する外国人が急増している昨今、それに比例して日本語教師の需要も高まってきています。まさに今、日本語教師を目指している方も少なくないでしょう。そんな方が気になっているのが、やはり収入面だと思います。現状では決して高いとはいえない日本語教師の収入。多くの方が他の仕事と掛け持ちしています。ここでは、日本語教師の副業について見ていきます。
日本語教師のお財布事情について
まず気になるのが「日本語教師っていくら稼ぐことができるの?」ということでしょう。日本語教師の収入については雇用形態などによって大きく異なるため一概にはいえません。非常勤として働くか、常勤として働くかかによって収入に大きな開きがあるからです。
非常勤として働く場合
国内で働く日本語教師のほとんどが非常勤講師として働いています。非常勤の場合、担当する授業のコマ数によって収入が変動します。収入としては、授業1コマで1,500~2,000円が目安です。つまり、1コマ2,000円の場合、1日3コマの授業をおこなえば日給は6,000円になります。もし週5日で働いたとしたら、月収は約12万円となるわけです。
常勤として働く場合
常勤講師として働く場合には月給制になります。一般的に非常勤講師よりも収入面において安定しています。国内の日本語学校で常勤講師として働く場合の年収は300~400万円程度が目安です。また、勤務する学校によっては賞与が支払われるケースもあります。
日本語教師に多い副業について
「非常勤として働くだけでは生活が厳しい……」と感じた方もいるかもしれません。そこで、日本語教師に多い副業についてお伝えしていきます。まず、前提として知っておきたいのが、日本語教師を副業としているケースが多いということ。普段は別の仕事をしていて、土日のみ日本語教師をしているという方も珍しくありません。例えば、塾講師や家庭教師をしていたり、翻訳の仕事をしていたりする方が多いです。やはり日本語という言語を活かした働き方を選ぶ方が多い傾向にあります。その中でも最近人気があるのがオンライン日本語教師です。
オンライン日本語教師ってなに?収入はどれくらい?
オンライン日本語教師とは、インターネットを使っておこなう日本語の授業のことです。最近ではSkypeやZoomなどのビデオ通話アプリを使って授業をおこなうサービスが増加しています。外出することなく自分のペースで働けるのは大きな魅力でしょう。オンライン日本語教師の収入についても働き方などによっても異なるため一概にはいえませんが、目安としては時給換算で1,500〜5,000円程度です。ただし、日本語学校側に支払う手数料が20〜35%程度発生することも多いため、覚えておきましょう。
日本語教師が稼ぐためにすべきこと
日本語教師として収入を増やしていきたいのであれば、何よりも実績を積んでいくことが大事です。そして経験を積む中で日本語教師としての「強み」を持つようにしてください。つまり、得意な専門分野を持つことが大事なのです。例えば、ビジネスに精通した日本語教師を目指すのであれば、ビジネスマナーやメールの書き方などを追求していく必要があるでしょう。また、看護や介護の知識を持った日本語教師を目指すのもおすすめです。経済連携協定(EPA)に基づき、外国人の看護師・介護福祉士を日本に受け入れ始めているからです。対象の外国人に対して、日本語を教えることができれば、重宝されることでしょう。
いかがでしたでしょうか。ここまで日本語教師における副業について見てきました。初心者の日本語教師がいきなり稼ぐのは難しいかもしれません。しかし、経験を積んでいくことで知識とノウハウが身につき、それと比例して収入も上がっていくことでしょう。日本語教師としてステップアップしていくためには学ぶことはたくさんあります。日本語に関する知識はもちろんですが、同時に教えるスキルについても勉強しなければなりません。インターカルト日本語学校では、現場で活躍できる日本語教師の育成に力を入れています。詳しく知りたいという方はこちらのインターカルト日本語学校をチェックしてみてください。