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日本語教師になるには資格は必要?

日本語教師に資格は必要ない!?

日本語教師になるためには現時点では必須となる国家資格等はありませんが、2019年6月、「日本語教育の推進に関する法律」(以下、日本語教育推進法)が公布、施行されました。現在、国家資格化に向けて、審議がされています。国家資格を目指すためには、養成講座420時間の履修が必要になります。現在は公的な資格ではありませんが、養成講座の修了と、実務上の知識やスキル、そして指導技術などは求められます。

日本語教師になる3つの条件

「公的は資格は現在ありませんが、日本語教師にはどうやったらなれるのだろう?」と疑問に感じた方もいるでしょう。主に3つの条件があり、いずれかを満たすことが必要です。

■大学で日本語教育の主・副専攻を学んだ修了者であること
■日本語教育能力検定試験の合格者であること
■日本語教師養成講座420時間コースの修了者であり、大学を卒業していること

大学で日本語教育の主・副専攻を学んだ修了者

大学で日本語教育を主・副専攻として学ぶといった方法があります。特に大学や大学院、公的機関で働くことを希望している場合には必要とされる経歴になります。現在では、日本語教師に求められるスキルが細分化・専門化しています。そこで、日本語教師になった後であってもキャリアアップを目的として大学に通う方もいます。日本語教育に関する高い学歴を持っていることは、就職の際の強みになることでしょう。

日本語教育能力検定試験の合格者

日本語教育能力検定試験は、日本語教師としての専門的な知識が身についているかを検定する試験です。毎年10月に実施されていて、受験資格の制限はありません。日本語教育能力検定試験に合格することは、大学で日本語教育の副専攻を修了するのと同等の知識があるとされています。もちろん、簡単に合格できる試験ではありません。また、注意すべき点として覚えておきたいのは、教え方について学ぶことはできないということです。検定に合格するだけでは、採用試験の際や日本語教師になった後に苦労することがあるでしょう。やはり教師として働くことまで考えると、教え方も学ぶべきなのです。そのため、養成講座や実践講座も受講することが望ましいでしょう

日本語教師養成講座420時間コースの修了者

「日本語の知識」と「日本語の教え方」の両方を学ぶことができる方法です。そのため、国内外を問わず、多くの教育機関において採用条件として定められています。実際に420時間養成講座を修了して日本語教師になったという方は多いです。日本語の知識だけでなく、教え方まで学べることが大きな魅力でしょう。日本語教師に必要なスキルを幅広く身につけることができるため、就職の際に有利なだけでなく、実際に働いた後にも役立ちます。法務省告示校で働くためには、大学の卒業が必須です。

日本語教師に求められるスキル

日本語教師は、日本語の文法を正しく理解していることはもちろん、他人に教えるスキルが非常に重要になります。さらに職業上、文化や価値観の異なる様々な国の方々とコミュニケーションをとっていくことになります。どんな人とも交流できるコミュニケーション能力も大切なスキルの1つです。

日本語教師の需要

日本国内で日本語教師を目指す人は多いため、常勤講師として安定した収入を得ることは簡単ではありません。そのため、複数の日本語学校で非常勤講師として働きながら、常勤講師の就職先を探している日本語教師は多いです。一方、海外では日本語を教育できる人材がまだまだ足りないといわれています。特にアジア圏では日本語に対する学習意欲が高いため「日本語を学びたい」という需要に対して、日本語教師が足りていないという現状があります。日本語教師という仕事は、グローバル化が進んでいる現代において、ますます重要になっていくことでしょう。

いかがでしたでしょうか。ここまで日本語教師になるための方法について見てきました。日本語教師になるために公的定められた資格は現時点ではないですが、近い将来日本語教師の国家資格も視野に入れながら、今は養成講座で知識と教えるスキルをしっかりと学びましょう。

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