日本語学校の模擬(デモ)授業ってなに?対策方法も知りたい
「日本語学校」と聞いたら、日本語の勉強をする場所であることはすぐにわかることでしょう。しかし、どういった生徒を対象に、どういった内容の授業をおこなうか……というところまでは知らないという方もいるかもしれません。そこで、ここでは日本語学校がどんな場所であるかということについて紹介していきます。
面接時におこなう模擬授業について
日本語教師として働くための選考は一般的に「書類選考→模擬授業→面接」という流れで進みます。書類選考に通過した際に模擬授業の課題や時間について伝えられることが多いです。この模擬授業には一般的に以下のような特徴があります。 ※特徴については学校によって異なります ■授業時間は10分~20分程度 ■生徒役は採用先に勤めている日本語教師 ■事前に模擬授業の課題が知らされる ■課題は「みんなの日本語(初級)」のテキストから出される ちなみに未経験でも働くことのできる海外の学校においては模擬授業をおこなわないケースもあります。
場合によっては教案の提出も必要!?
学校によっては教案の提出が必要になることもあります。教案とは、授業でおこなう内容について事前に書き記したものです。教案については提出が求められていなくても、作っておくことをおすすめします。なぜなら、頭の中で模擬授業の流れをイメージしているだけでは、その場で適切な言葉が出てこないことがあるからです。ましてや日本語教師としての経験が浅い状態でおこなう模擬授業は焦ってしまったり、緊張してしまったりして、イメージ通りに進まないことも少なくありません。本番で頭が真っ白にならないためにも模擬授業のための教案作りは大事なのです。
模擬授業で担当者はココを見てる!
模擬授業は、その学校に勤務している日本語教師の前でおこなうことがほとんどです。1人のときもあれば、複数人のときもあります。それでは、担当者はどんなところをチェックしているのでしょうか。
日本語教師としての知識やスキル
担当者は知識の豊富さを見ています。日本語教育における総合的な知識があればあるほどよいでしょう。ただし、まだ採用前の段階。あまり欲張り過ぎず、とりあえずは基礎的な知識だけでも完璧にものにしておいてください。また、生徒にとって分かりやすい授業ができているかどうかもチェックしています。いくら内容が優れていても、声が小さければ生徒には届きません。もちろん声の大きさのみでなく、聞き取りやすさもあります。「話すこと」をゴールとするのではなく、「伝えること」をゴールに考えてください。
日本語教師としての柔軟性
日本語教師としての柔軟性については、生徒からの質問に的確に応えられるかをチェックしています。その臨機応変さを確かめるためにあえて意地悪な質問(難しい質問)をしてくる担当者もいます。どんな質問がきても対応できるように事前にしっかりとシミュレーションをして準備しておいてください。もしどうしても答えられない場合には、素直に「わかりません」とお伝えしましょう。何から何まで完璧である必要はありません。とにかく生徒のことを考える姿勢ことが大事です。
模擬授業に向けて事前に準備しておきたこと
模擬授業に向けて事前に準備しておきたいことを紹介していきます。
身だしなみを整えること
身だしなみを整えることは最低限のマナーです。基本的にスーツを着用すれば間違いないでしょう。もし、スーツを持っていない場合には、ジャケットを着てください。もちろん髪型も整えておきましょう。
文型を確認しておくこと
例えば、「みんなの日本語」の17課から課題が出された場合、その課の前まで(1課~16課まで)の内容も把握していくことがポイントです。そして、その内容を17課の模擬授業で反映させましょう。模擬授業では指定されている課題までの語彙や文型を使い、未習の語彙や文型の使用は避けることを意識するとよいでしょう。
時間をしっかり把握しておくこと
模擬授業に与えられた時間が15分なら15分以内、20分なら20分以内にきちんと終わらせることが大事です。タイマーなどを見ながら事前に練習しておくとよいでしょう。
以上、日本語教師になるために必要になる模擬授業について見てきました。日本語教師になるためにはインプットのみではなく、アウトプットも必要であるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。もちろんアウトプットの能力については日本語教師になってからも必須になります。大事なことは現場で実際に生徒に教えていくことなのです。インターカルト日本語学校では、現場で活躍できる日本語教師の育成に力を入れています。その就職率は95%です。就職先の中にはインターカルト日本語学校や海外提携校もあります。情報の詳細を知りたい方はこちらの個別ガイダンス・体験セミナーお申し込みをチェックしてみてください。