今日は仙台。
普段接点のない方たちと、たくさん話をして、刺激を受けて、
頭の中のもやもやの霧の隙間から少し晴れ間が見えたような気分。
わざわざ新幹線に乗って来た甲斐があったってもんだ、
・・・の一日でした。
駅前の道のイチョウ。
東北大学の壁沿いの紅葉。
短い秋からはみ出てそのまま冬の中にある景色。
仙台駅に着いてすぐに牛タンを食べました。
仙台の駅前には数軒おきにあるように見える牛タンの店。
日本中の牛のベロがここに集合。
「出過ぎた杭は打たれない」と言われたときは、
むっ!とするより先に、うまい!と感心しました。
思い先行、まず飛び出して、走りながら考える。
しかし、昨日は、
「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行することが、
物事を成就させ、思いを現実に変えるのに必要なのです。」
という稲盛さんの言葉を聞いて、素直に自らを省みました。
構想と実行の楽観的は合格だけど、計画もかなり楽観的だなあと。
・・・。
先日の福島でのシンポジウムを、記事にしていただきました。
改めて登壇の皆様にありがとうございます、です。
これも、経団連の脇坂さんと話しているときに、閃いて、
その場でお願いしました。・・・は、いいのだけれど、
制度のこと、私、ちゃんとわかってる?と、当日まであたふた。
冒頭の写真は、クロストークにご登壇の東栄産業の会長さん宅の
畑一面に植えられた、インドネシアからの実習生たち用の唐辛子。
こういう会長さんの「思い」が制度を成功に導くのだと思うのです。
思いはすべての基本、・・・が、私の思い。ときに杭も高く聳える。
どちらも今週末、香港は土曜日、タイは金土日曜日に開催、
彭さんと辻本さんがそれぞれ出張して、パートナーたちと
学校の紹介をしてくれました。
パートナーは、卒業生たち。
ブースのお手伝いとか、通訳とか、そんな風に呼んできたと
思うのだけれど、今回の香港の出張申請書には、
「ブースパートナー」と書いてありました。まさに、です。
ありがとう、多謝、コップンカー。
で、この週末、私はと言えば、オンライン三昧。
土曜日の午前中は、インターカルトの文科省生活者事業の初日、
西原鈴子先生の講義を視聴。
午後は、日振協の文科省初任研修のワークショップを覗き、
今日、日曜日のお昼からは、日振協の文科省主任研修の、
「先輩に聞いてみよう」というコーナーで、調子づいて喋る^^;
三昧とは、一心不乱にそのことをすること。
語源は(仏教で)精神を集中し、雑念を捨て去ること、だそうで、
そ、一心不乱にオンライン・・・三昧の週末でした。気づけば9月。
自分のこれからと重ね合わせて、
深く考えさせられることの多かったこの週末、金曜と土曜でした。
金曜日の18:30から、
国立社会保障・人口問題研究所の是川夕さんが編集長を務める
『日立財団グローバル ソサエティ ジャーナル』が関わる、
「Journey to be continued-続きゆく旅-」の上映会に。
これから日本で生きていく人誰もが、つまり、まずは日本人が、
こういうもの・ことに触れて、知って、考えてほしい。
今、私は、持ち歩いている名刺に、
「「人と人、人と社会を言葉でつなぐ」をライフワークに。」
というメッセージを記し、おそらく息巻いているのだけれど、
根本から覆されたような、複雑な気持ちに襲われました。
これは、誰よりもわかっていると自負しているであろう、
日本語教師や日本語支援者の方にも見て、そして自らの
振り返りをしてほしい映画だとも強く思いました。
是川さんが編集長を務める、
『日立財団グローバル ソサエティ ジャーナル』Vol.2の、
「個から考える多文化共生」と題された星野ルネさんへの
巻頭インタビュー記事の中で、是川さんがルネさんの漫画から
引用したセリフ「子どもが泳ぐには多様性の海は深すぎる」は、
直前に見た映画にそのまま重なり、ぐさっときました。
日本語教育機関認定法に重ねて言うなら、留学、生活、就労の、
留学以外は、知って考える場を提供することしかしてこなかった
自分には、自ら直接その「海」に手を下すことができないので、
じゃあ、何をどう。私が名刺のメッセージに近づくための課題です。
そして、昨日の土曜日は、
文科省の委託、現職日本語教師研修プログラム普及事業、
「生活者としての外国人」に対する日本語教師【初任】研修の
事前オリエンテーションでした。
文化庁時代から数えて、この生活者事業の受託は15年目。
今回は初めて、6名の聾者の方が受講生として参加しています。
手話通訳の方に入っていただいてしたオリエンテーションは、
通訳者の交代の切り替えなども問題なく終了したようです。
手話は独立した言語体系を持つ一つの言語。
2008年に発効された障害者権利条約で「言語」として定義、
国際的に認知された手話は、日本でも法律にそう示されています。
詳しいことは、主催する日本語教員養成研究所が発信していくと
思うので、そちらに譲りますが、法律に定められるずっと前から、
聾の学ぶ方と聾の教える方がいた。そのことを今、改めて、
再認識したことに、私自身は小さく小さくなる思いでした。
以下は、私のスマホのフォルダにあった私が撮った花の写真。
いろんな国で撮ったいろんな花があるけれど、みんな「花」です。
最後に余談。
上に書いた是川さんの記事の中に、星野ルネさんが、お父さんから
「見た目が外国人だから、他人の倍、努力して、やっと一人前の
扱いをされるんだよ」と言われた、ということが書かれていました。
ここを読んだ時、女である自分もそうだったと思ったことをちょっと。
人の百倍やってようやく男と同じスタート地点に立てる(かもしれない)
んだと、就職した時に知ってショックを受けた世代です。
ついこの間聞いた、私より一つ年上の日本語学校経営者のMs.Y先生の、
新卒で入った大手ゼネコン企業での、入社の辞令が人事部長名だった、
という話。同期の男子たちは社長からだったのにと。
だから私たちは、性別に関係なく実力勝負ができるこの仕事を選び直し、
そして、こんな強い役回りを担っているのかもしれないなあと思った。
・・・ことが余談です。人はその立場になってみないとわからない。
・・・以上、今日は話が長かったです。
昨日、台北で乗ったウーバーで、
こんなものを初めて見たので、感動して撮りました。
車の前後?にカメラが8台付いているそうで、
周りにいる車やバイク、人の状況を映していました。
こんなのがあったら、ゴールド免許歴半世紀近くの私も
安心して乗れるかな?とか。(乗れまい…。)
しかし私は、何より、自動運転の車が普通になることを、
心から願っているのです。
ますます加速する高齢化社会、特に地方で免許を返納して
移動の足を失い、買い物にすら行けなくなっている人たち
のために、なんとか。
台北での日本留学フェアは順調に進行中です。
コロナを経て、色々が普通を取り戻しているけれど、
一方で、根底の常識が大きく変わったことも実感しています。
そんな中、
会場に集まった全国からの他校の皆さんとの挨拶代わりの合言葉は、
「認定、出しました?」。そう、これが目下の一大事。
今、この新幹線に乗っています。新山口→東京。
私は、新幹線の速度は250キロだと思っているのですが、
それは幼い頃に開通した新幹線のことを歌った
童謡の歌詞の記憶から。
♪ ビュワーンビュワーン走る 青い光の超特急
♪ 時速250キロ 飛んでくようだな走る
今日の新山口や度々行く福島の郡山など、
通過する新幹線が多い駅のホームに立っていると、
目の前を通り過ぎる新幹線が、
まさに「飛んでくようだな」で、本気で怖いです。
調べたら、今の新幹線は最高時速320キロなのだとか。
技術の進化。速い。
が、一般のジェット旅客機の速度は900キロだそうだから、
まだ「飛んでく」とは言えない。
まあ、飛んだら新幹線ではなく飛行機だ。
ところで。
「⚪︎⚪︎語ができる」ってどういうこと?
日本語教師のこれからの役割を探る
山口県立大学の日本語教師養成課程の授業に
お招きいただいての、今回の出張でした。
車中、お疲れ様の缶ビールを飲みながら、
授業終了時に提出された、
27枚の「学習の記録」のコピーを読みました。
みんな、きれいな文字でびっしり書いてくれています。
はい、と手を挙げて発言や質問はしないけど
実はちゃんと理解して考えてる。
うちの外国人の学生たち、
社会経験を経た日本人の養成講座の受講生たちは、
まあよく喋る。その違いがおかしい。
今日の学生さんたちには、
臆せず、なんにでもチャレンジして、
ぶっ飛んで行ってほしいなと思います。
速度はまあ何キロでも。本気を出せば何でもできる。
日本語教育を学んだ大学生が、
日本語教師を「職業」として選ぶ時代になることを、
心から願っています。
法律、その方向に向かってできたのだと思い、
信じています。
・・・さっき名古屋を通過。あと少し。
今週も整理しきれないほど色々あった一週間でした。
さっき、実家の母からきた庭のチューリップとむらさきつゆくさの写真。
私もさっき、ベランダでこの間買ったイチゴの植え替えをしたのだけれど、
その移植写真に生来の雑さがはっきり写っていたため、掲載NG^^;
ところで今週は、初めて委嘱された中央教育審議会生涯学習分科会。
重点事項として、
1.社会人のリカレント
2.障害者の生涯学習
3.外国人の日本語の学習
4.社会教育人材 が挙げられていました。
3のために自分はいるのだろうなと思うのですが、1も4も。
特に1のリカレント教育は、今、私たちがしている日本語教員の養成。
そこで学ぶ人は様々なバックグラウンドを持つ多様な人々なのだけれど、
「生涯学び続ける社会の実現及びすべての人のウェルビーイングを目指す」
というところが、まさにです。
入門編である養成講座の次の段階の初任研修では、
今年度も文化庁の「生活者としての外国人のための日本語教員初任研修」
を受託しました。
それに、企画運営者として初年の15年前から携わっている谷口が、
先期に引き続き台東区の多文化共生委員に委嘱されています^^v
リカレントとリスキリングについては、こちらにも書いたのでよかったら。
久しぶりの代々木オリンピック記念青少年センター。
久しぶりの対面での日振協トップセミナー。
久しぶりに全国の日本語学校経営者が一堂に会した今日。
懐かしい顔、新しい顔。そして、
いつの間にか古い顔になったんだと認識した自分の顔。
日振協の研修会やセミナー、集まりといったらほとんどここ。
初めて来た頃は、日本語学校業界ではまさに駆け出しで、
自分はここに育ててもらったんだなぁと、少々感傷的に、
(その前にあった他の会議のために)大遅刻して着いたくせに、
ぷらぷら写真を撮りながら、会場の国際交流棟まで。
2019年制定の日本語教育推進法に書かれた二つのこと、
①「日本語教育に従事する者の能力及び資質の向上」だけでなく、
②「処遇の改善」ができるだけの学校の経営面での安定と充実を
実現するためには業界としての力が必要です。
懇親会を終えての、帰りの参宮橋駅。
木彫化されていました。柱の木目と文字が美しく素敵。
2020年にだそうです。やっぱり久しぶりに来たのだと再認識。
2日目の明日は9時スタート、遅刻しないで行かなければ。
この間書いたように耳の具合が良くないのでイヤホンをするのを控えています。
イヤホンしないと、例えば電車の中で周りの人が喋る余計な話が聞こえてくる。
それを聞きたくないから、いつもイヤホンで耳を塞いできたのかも。
でも、イヤホンしていなかったさっき、東京駅に向かう電車の中で、
私の背後にいたおそらく大学生男女の会話。アルバイトの時給について。
女性のお母さんは税理士。
年に一回、一日だけ義務で行かなくちゃいけない仕事があるらしい。
その時給が3,500円なんだとか。一日の収入を計算。
すごいね、俺もそれやりたい。そうだよね私もと盛り上がった後、
女性、でもこれ、資格なくちゃできないんだよね。男性、ああ、そうなんだぁ。
やっと気づいたか。そこまで聞いてイヤホンつけました。
資格ってそういう、価値のあるものです。
行き先は函館ですが、この新幹線、仙台で降ります。
仙台で資格の研修会。
大学の連携事業ですが、福島サテライトにご連絡いただいたので、郡山の佐藤さんと参加します。
できた資格をどう育て活用していくか、それも私たちの仕事だと思います。
でもその前に、この資格の価値を自分自身が再度ちゃんと認識して自信を持って臨みたい。
この法律の施行、2ヶ月後の4月1日です。