• 241月

    79B934F8-52CB-4E7B-BB29-FF191A06EF20

    「業態」という言葉について、
    今までかなり無造作に何も考えないで使ってきたなと、今朝、気づきました。

    「業態」とは「小売業や外食産業などの商業で使われる、顧客のセグメント・
    対象とする生活場面・その来店頻度などによる分類」とネット上にあります。
    「例えば小売業の業態には小売店・コンビニエンスストア・スーパーマーケット
    ・百貨店・セレクトショップ・ネットショップなど」がある。なるほど。

    小売業や外食産業でなくても、
    どのような戦術や戦略、営業方法でビジネスを展開するか、利益を上げるか…と
    考えることは、とても重要なことですよね。

    日本語学校における「業態」。
    いやいやそもそも、と教育をビジネスの線上で考えることに否定的な方もいる
    かと思いますが、教育もビジネスの視点を持たなかったら、自己満足に陥る危険、
    さらには、自分のしていることの淘汰に自ら進んで出るようなものだと思います。

    タイの長谷川さんのブログから、勝手にバトンを受け取って書いています。

    >「いかに我々は「業態」に対して試行錯誤してこなかったか」
    >「語学だけでなく、すべての勉強は、もっと美味しくなる必要がある」

    これらに大いに賛同しながら、敢えて異を唱えるなら、
    食べ物の目的は、腹を満たす
    ことばの目的は、身につける
    料理と語学、いや、食べ物とことば、目的はこれなのかなあと。

    ことばを身につけることはゴールではなく、ゴールはその先にある。
    次のステップに進む、願いや希望に近づく、人生を豊かにする。
    そう、それが美味しさで、そのために学び、我々はそれを提供する。

    そうか、その美味しさの分類が日本語学校の「業態」?? ん?

    すみません、夜も更けてまいりました。今夜はこの辺でお開きということで。
    明日は重要な会議に出席することになっています。
    公認日本語教師の資格と、日本語教育機関の類型化とその範囲を話し合う
    文化庁が主催する調査研究協力者会議。

    奇しくも、(いや、ふと思っただけですが)、
    この会議の二つ目の議題と、長谷川さんが提起したここでのこの話、
    とっても近いことなんじゃないかと。
    ああ、私の思考回路ではそれこそ同じ線上にあります、これとこれ。

    上の写真は2020年2月、コロナ渡航制限ギリギリのところで行ったバンコク。
    2020年最初で最後の出張、そして最後の海外での会食…です。

    2B5B63CB-A2E0-4539-B0F6-791A97ED5474

    ついでに、インターカルト日本語学校の創立40周年記念大同窓会の動画
    ここに載せてほんとにお開きに。長谷川さんも出ています。
    この40年の積み重ねの過程で、私たちは私たちの業態を模索してきた、
    今目指そうとしている私たちの形、コロナを経たことでさらに明確になった、
    それが、ああ、そういうことかもしれないと、今思いました。

  • 011月

    B8D32AE6-7ADF-4F81-A543-23626C7C2BBC

    「よき年」を「良き年」ではなく「佳き年」と書く理由は、
    「良い」は、比較対象があって、それに対してよいという印象で、
    「佳い」は、それそのものがよいという印象、というこだわりからです。
    No.1であることを最優先にするのではなく、only1でありたい、
    っていうのと似た気持ちかも。…ってお正月早々理屈っぽいか。

    D054B8D0-09F6-4B2D-8987-1ADC83437F6B

    2021年の初日の出。朝7時ごろ。

    550C4C1E-3A5C-4A7B-A1BB-EBAF25C87F28

    西側に見える富士山。午後3時ごろ。
    両方とも、出かけずともうちのベランダから見えるのでありがたいです。
    通勤に片道1時間40分もかかって不便だけれど、こんな便利はあります。

    あけましておめでとうございます。
    丑年。だからといって、牛の歩みではなく、性分の猪突猛進で。
    でもまずは健康一番。2021年もご贔屓に。よろしくお願いいたします。

    83D6A523-3F0C-42F5-B0FA-435E5F53A1D6

    追記。午後7時です。

  • 1712月

    6F9463C8-B7C9-4539-B718-3491D4210AAE

    福島の友達が送ってくれた自家製の干し柿と市販の干し芋。
    昔、子どもの頃、干し芋のことは乾燥芋と呼んでいて、
    色は濃い灰色で白い粉がふいていて、結構硬かったような。
    長く東京に住んでいるというだけで、都会人ではないため、
    私は、小洒落た洋物より、こういうのが好きです。

    ところで、この「小洒落た(こじゃれた)」の「小(こ)」。
    (以下、「大辞林」より)
    (A)意味を和らげたり、親愛感を加えたりして、主観的な感じ、
    印象を添える。どことなく…の感じだ。
    「━粋」「━憎らしい」「━ざっぱり」「━しゃく」
    (B)一人前ではない、大したものではないの意を表す。
    また、卑しめる意を表す。
    「━坊主」「━ざかしい」「━才」「━面」「━役人」

    「小洒落た」はどっちでしょうね。
    上に「小洒落た洋物」と書いた時の気持ちは?ですよね。
    親愛の気持ちを込めてだったら(A)…、でも、
    「わあ、素敵!小洒落てますねえ」とは言わないから、
    (B)ですよね。ちゃらちゃらした洋菓子なんてという。
    (少なくとも私の上の使い方においては)

    …って、こういうこと考えることが好きな人、welcome!!
    新しいコースのこと、まもなく皆様にお知らせします。

  • 1312月

    55C5F6C5-B99C-41FB-9036-8F3C5EC84A77

    あっという間の12月、いよいよトナカイの登場。
    イースターのウサギと並んでしまっている、うちの下駄箱です。
    イースターって、確か4月でしたよね。
    ウサギもトナカイも、ヒューストンのTomokoさんからの頂き物、
    とってもお気に入りで、思わず出しっ放し。…じゃないか。

    で、書いてしまってからナンですが、下駄箱って今も言いますか?
    下駄箱で検索したら、シューズボックスって出てきました。
    確かに下駄ではなく靴を入れてるけど、シューズボックスって
    とっても違和感、と思いながら、そういえば昇降口は?と。

    それも調べてみたら、なんだか若い人には通じないらしい。
    昇降口、校舎などの出入り口で、上履きと靴を履き替えるところと
    辞書にはあったけれど、今、もしかしたら履き替えないのかな。

    昔々、小学生のとき、学校の床をまず濡れ雑巾、次はから拭き、
    顔が映るくらいぴかぴかに磨きなさいと言われて、
    本当にそれくらい一生懸命、学校の掃除をしていました。
    今、掃除って誰がするの? 子どもがするとしても雑巾で??

    母校の柳原小学校、
    今は史跡足利学校として整備されたところにあった東小学校と
    統合されて、けやき小学校に。足利市は来年、市制100周年らしい。

  • 0912月

    FCEFD20E-A4AB-4B34-AD56-3F454C021744

    今日の健康診断、
    私のメニューに肺活量の検査はなかったのですが、
    その該当の人たちに、今のこのコロナの状況から云々、
    なのでキャンセルしていただくことできますか云々と、
    スタッフの人が一人一人に了承をとっていました。
    唾(つば)、飛び散りますもんね。

    言葉は生きている。
    新しい言葉がどんどん生まれる一方、消えていく言葉も。

    「口角泡を飛ばす」はどうなるのだろうかと。
    「こうかくあわをとばす」とは(念のため)、
    →口の左右の端から唾液の泡を飛ばさんばかりに口を動かして、
    激しく喋りまくったり、議論したりすることの形容。

    人の唾が顔にかかるの、ほんとに嫌なんですが、
    そんな場面がこの世の中からなくなってしまうとしたら、
    それは寂しい。

    ところで、
    この葉っぱが立派な大根は、学校に行く途中の八百屋さんの。
    大根の葉を炒めたのがものすごく好きなので、ほしいのだけれど、
    買って、1時間40分かけて家に持ち帰るっていうのはさすがに…、
    という、毎年、ほんとに残念な大根の葉っぱです。

  • 2911月

    4B5511BA-E23F-4174-BFBB-4B04789F5343

    ゾウは大きいです。
    ネズミは小さいです。
    ・・・って言えますか?と聞かれたとき、
    ん?何聞かれてるの?って思いました。

    ゾウは大きい? でも、恐竜よりは小さい。おそらく。
    ネズミは小さい? でも、バッタより大きい。
    ・・・って、そういうことで、
    ただネズミの絵や写真を見せて、
    「ネズミは小さいです」と言って「小さい」を教えるの、
    それ違うでしょ、ということでした。

    なるほど!と、こういうことから始まった私の今。
    日本語教師は多文化共生社会の要、
    と最近はそんな主張をたくさんしているんですが、
    日本語教師の魅力はまず、言葉のおもしろさとの共生、
    と思っていると、一応ここで言っておこうかなと。

    Aウディさん、Bウさん、登場いただきすみません。

  • 129月

    CAC549D2-1C94-46FC-AB66-DEC016EAAF57

    私が日本語の先生になりたいと思ったのは、
    国際交流をしたいとか、外国に行きたいとかではなく、
    純粋に日本語が好きだったからです。

    コロコロとゴロゴロ、転がってくるものの重さや大きさが違う。
    ハラハラは花びら、パラパラは小粒の雨、バラバラは小石とか?
    濁音になるとそれだけ強調の度合いが強くなるらしい、
    というようなこと、などなどに養成講座時代に気づかされ、
    本当にもう毎日が楽しくて嬉しかった。今は昔。

    ここのところ、「あづい」「いだい」「ゔー」で疲れ気味。
    炎天下でマスクして連発した「あづい」だけは、
    少し落ち着いたような今日の陽気でほっとしています。

    昨日は、日振協の文化庁事業「主任教員研修」の講座担当でした。
    会場の品川のお店で食べたサラダランチです、写真は。

  • 167月

    E44AAD6C-5E99-49F9-9A01-0AA8D186D261

    go to where…?!?!
    私たちは一体どこに向かっているのか。

    コロナの感染が、再び拡大の様相を呈し始めている中、
    日常、と言っても元のではない、新たな日常を手に入れるべく、
    あっちこっちとの繋がりを取り戻し始めたスケジュール表は、
    元のそれのように隙間がほとんどなくなり、
    だから、一つ終えて考える間なく次への連続。これ良くない。

    He/She is my go-to person.
    彼/彼女は頼りになる人だ。
    go-toは、頼りになるとか、間違いないという意味。らしい。
    それぞれの立場のgo-to personで布陣を固められたら、
    ・・・それですね。
    とりあえず私は今日も、やる気満々の役回りで^^;

    世間のGoToキャンペーンは、
    それは、それぞれ自分の脳味噌で考えましょう。
    人の脳味噌に従って生きる、なんて、つまらないでしょ。
    でも、それが楽だとか、それしかない人も、いるのかな。。

  • 211月
    Categories: ことば Comments: 0

    C3928142-BE29-4FDA-8EAA-084ACD9A6513

    留学生の論文指導をしている方とやり取りしていて、
    突然、『言葉とは何か』(丸山圭三郎)という、
    去年買ったままの本があったなと思い出したので、
    今朝かばんに入れて行き、電車の中で第一章を読みました。

    アジアの学生と日本の学生たちが、それぞれの国の
    ポップスや民謡を翻訳し合ったという話がありました。
    その翻訳作業が困難を極めたという話です。
    大変だったのは文法などではなく、
    文化そのものの違いだったそうです。

    (引用)——
    たとえば、かぐや姫が歌ってヒットした「神田川」を
    マレー語に訳したマレーシアの留学生には、
    まず「風呂屋」という語が翻訳不能だったし、
    「同棲」は母国では恥ずべき行為。
    まして「洗い髪が芯まで冷え、小さな石鹸がカタカタ鳴る」
    まで待たされた女が、
    「あなたのやさしさが怖かった」などと言うその心情は、
    マレーシア人には到底理解できなかったと言っています。
    ——

    日本語を教えるということも、昨今の自動翻訳機も、
    冒頭の論文を書いている留学生も、
    問題や課題は、つまりこういうことかな、と思った、
    第一章でした。
    ことばと文化は切り離せない。でもイコールではない。

    写真は昨日、代々木のオリンピック記念青少年センターの
    窓から見えた、赤い夕日と遠くの富士山。
    ことばと文化です、今の興味とテーマは。

  • 191月

    EC393471-426C-4A48-813E-13B1C55E12B8

    今日は日曜日なのに、11,448歩も歩き、頭も少し使いました。
    帰って来てから昼寝も2時間ほど。

    駅でドカンと目に入ってきた広告。「へんげ」。
    調べたら、今年、社名を変更したIT企業らしいです。

    「変化(へんげ)」とは、人や動物、あるいは神仏が、
    本来の姿を変えて現れること。
    七変化(しちへんげ)の「へんげ」ですね。
    ヤマトナデシコ七変化♬ の「へんげ」。(小泉今日子の…)

    変化(へんか)とは違う。
    この大きな広告を見上げて、変化(へんげ)の意味を再認識して、
    自分の変化(へんげ)願望も再認識した、本日日曜日。
    七とは言わない、とりあえず一変化でも。

Recent Posts