先週行った霞ヶ関のこの突き当たりは皇居のお堀です。
日本語教育の色々が、ちゃくちゃく♪と音をたてて動いています。
一昨日の土曜日には、2021骨太の方針、成長戦略が閣議決定され、
「外国人材の受入れ・共生」の項目に、
「日本語教育機関の振興と活用推進を図るための」…云々と。
今までの私たち、水準の向上を求められるだけだったのが、
今回初めて「振興と活用推進」と明記されました。
文字は小さいけれど、これ、ものすごく大きな一歩です。
最近は、iPadの写真フォルダの中に保存されている写真(26,000枚くらい!)
の中から、ズルして、テーマに合ったのを選んで載せています。
今日のは、「棹(さお)」で探したら何も出てこなかったので、
「棒」と検索ワードを変えたら出てきた、香港で撮ったらしいこれです。
いろんなことをいろんな方からお声がけいただけること、
とてもありがたいことだと思っていて、合点承知の助!と何でも引き受け、
結果、間に合わなくて、ひいひい夜中までそれをこなす日々です。
昨日、催促ではなくご参考にです、というメッセージと共に届いた、
すでに、仕事が早い人の文章が紙面に収まったニューズレターの原稿、
ちゃんと私の場所が確保され、名前と所属団体、学校名等々が書かれた下に、
ずずっと何行も「情に棹させば流される。智に働けば角が立つ・・・」と。
それを見て、なんだこれ!今の私の心境と、思わず笑ってしまった次第です。
それを伝えたら、
「このダミー、誰も気にしたことはなく、おそらく加藤先生しか目を通した
方はいないかと」、「メンタルの忙しさ、お察しします」というお返事。
日本語学校って、横で皆、仲がいいんです。
学生一人、取るか取られるか…以前の、業界として業界を真剣に考える、
こういう皆さんがいてくださることは、それこそ、仕事を頼まれる以上に、
ありがたいことだと思っています。
世は、まもなく7月。
でも7月の新入生はどの学校にも入ってこない。入国できないから。
去年の4月から、コロナが落ち着いたらと国で日本留学の日を待ってくれて
いる学生たちも当然入国不可。嗚呼、彼らはいつまで待ってくれるだろうか。
日本語教師ってどんな仕事?(沖縄/那覇)
沖縄で実習ができます♪ いいですよねー。
養成講座受け直すフリして、私も行きたいくらい。
主催のICLCさんは、元々沖縄で老舗の養成講座です。
お申し込みは、こちら。
日本語教師という仕事(福岡/久留米)
「日本語教師って知っとぉ?」
「どげな仕事ね? 英語はできんばってん。」
まずはご参加を!久ゼミの先生方がお待ちしています。
お申し込みは、こちら。
国家資格化?どうなる、これからの「日本語教師」
(福島/郡山)公認日本語教師の対象は、
留学、就労、生活の三分野。
そのすべての活躍の場が福島にはあります。
現時点では、法務省告示校の教師資格が得られる、
420時間の日本語教師養成講座(※学士要件あり。)、
その通信コースは、WEB、オンラインで学べるコースですが、
実習(最低120時間分)は「対面授業」で行われることが、
文化庁から示されているきまりです。
この実習を、沖縄で、久留米で、福島で、そして東京で!
30数年前に日本語教師になったときからずっと、
日本語教師の社会的地位、待遇の改善を見届けてから、
次の世代にバトンを渡したいと考えてきました。
しかし、それはそんなに簡単なことではなく、もしかしたら、
その道半ばで現役を退くという結果になるかもしれませんが、
それでも今、なんとかその道の貫通に近づけるべく・・・。
次回の日本語教師の資格に関する調査研究協力者会議は、
6月の末に開催される模様です。
アメリカのカルダー淑子先生のところは朝で「おはよう」、
ギリシャのズルディス智子さんのところは夕方で「こんにちは」、
日本の椿さんと私は夜なので「こんばんは」のミーティングを
日本時間の昨日の晩、10時からしました。
6月5日から連続4回行う継承日本語のセミナー。
実は、継承日本語という分野、自分にとっては遠い存在でした。
ですが、こうして準備を進める中で、日本在住だからとか、
国際結婚じゃないからとか、そんな狭い考えではなく、
日本語教育を専門とする者は、当然知って考えるべきことだと、
改めて強く思うようになりました。
私たちがずっとしているミャンマーの難民の皆さんへの日本語クラス、
それと並行して行われている子供たちへのミャンマー語クラスも「継承」。
この間出展した教育ITソリューションEXPOでブースを訪ねてくださった
多くの方々から相談のあった、国内の外国人児童生徒への日本語教育。
そこには、家庭内での親御さんの国の言葉の「継承」が。
そう、無関係ではないんです。
本セミナーの初回と最終回に登場してくださる、継承日本語の専門家、
カルダー先生は、2019年に成立、施行された日本語教育推進法に、
「日本にルーツを持って海外に永住する子供たちの母語教育に対する支援」
を盛り込むため、世界中の該当の方々の声を日本語教育推進議連に届けた、
その運動の中心的役割を果たされた方です。
時差を超えて、世界中の人と普通にミーティングをするという新常識を、
奇しくもコロナがもたらしてくれたおかげで、私もこんなわかった風な
文章が書けるくらいの知識を得ることができました。でももっともっと。
ご興味がある方はもちろん、
今はない方も、ぜひこの知る機会をご活用ください。
苦手なこと、見ざる、言わざる、聞かざる。
見てられない、聞いてられない、と思った瞬間、飛び出している。
む!と思ったら黙っていられない、そういう性分。
そういうわけか、どういうわけか、そういう用事でここのところ、
ちょっと忙しいです。自分の頭の上にも蠅がぶんぶんなのに。
でも、人の蠅を追うより己の蠅を追え、ではないです。
今、蠅はみんなの頭の上でぶんぶんだから、皆で一緒に追い払い、
それから改めて、競合、ライバル、商売敵。
日本語学校も、日本語教師養成講座も、
業界そのものに力がなかったら、個の力もへったくれもない、
疫病、枠組みの変化、…世の中にはもっと強い力があるから。
委員を務める「日本語教師の資格に関する調査研究協力者会議」、
いよいよ終盤、第6回の傍聴登録→こちらです。
とかなんとか言って、忙しぶってる自分、
こんなこと言いながらまた一つ、年をとっていくのです。
Content is not the problem. Learning how to learn is the future of education.
コンテンツは問題ではありません。学び方を学ぶことが、教育の未来なのです。
IEEFの堀江さんがシェアしていた「University World News」の記事。
以下、私が考えたこと。※記事の内容とは一致していません。
「コンテンツ」の意味は「中身」。
たとえば、私たちのような語学教育だったら、なんだろう。
文法や語彙そのもの?、もしくはその解説や説明?
いや違うでしょう。っていうことですよね。
どうやって学んだら、未来に繋がるような力を身につけられるか、
と、そういうことを教える。それを本来は中身と言うんじゃないか。
学び方を学べたら百人力。当然モチベーションも上がるはずです。
「学び方」を教えるって、言うは易し。できてますか?
私自身はその実例をこの間、海外でのオンライン授業で体感したばかり。
2時間×10日間、言葉がわからないのに授業に入り続けて体感したことを、
まずは自分自身で体現してみたいと、計画を練ってるところです。
しかし、しかし、しかし、しかし、しかし、
教育の未来を考える前に、目先、足元を真剣に考えないと、という現実。
この業界のインフラ自体が崩れてしまそうな今です。
能天気な私も、4月中旬になっても学生来ないじゃ、さすがにまずいな…
と思い始めているところです。
攻めと守り、同時進行でいくのだけれど、トンネルの先、見えず。
散って地べたで朽ちる花にはなりたくなく。
去年の秋から、ほぼ毎週土曜日、全16回の文化庁普及事業、
「生活者としての外国人」に対する日本語教師初任研修、
先日の評価委員会を経て、今日は振り返りの会でした。
福島、東京、名古屋、久留米、那覇の5ブロックに所属する
中枢メンバー、共に研修の運営をした23人合同の会。
半年前までお互いに名前も顔も知らなかった人たちが、
カリキュラムやら広報やら当日の運営やら事務管理やら
ポータルサイト制作やら、混じり合い協働して成し遂げた
成果が、今日の和気藹々の雰囲気だったと思います。
講座の受講生142名、
事業の一環で行った各ブロックが主催したセミナー、
生活者としての就労者、難民、外国人児童、留学生、日系人を
テーマとしたセミナーには、日本国内外、様々な立場の方々が
のべ1851名も参加してくださいました。
そのまますっぽりコロナ禍の中にあった2020年に、
暗くなることなく、絶望感にも苛まれず、前を向いて忙しく
していられたのは、この事業のおかげだったと思います。
どうもありがとうございました。どうか引き続き…です。
今日の沖縄での講座とセミナーに、私が着て臨んだかりゆし。
かりゆしはこのシャツのことで、沖縄の正装、
言葉そのものは「めでたい」とか「縁起がいい」という意味
なんだそうです。
日本中、世界中がコロナ禍で超最悪なこの一年ですが、
けれど、この文化庁の普及事業とその一環でしたセミナーの
おかげで、今まで以上にたくさんの方たちと知り合い、
繋がることのできた貴重な一年ともなりました。
登壇者のアルベルト城間さん(ディアマンテスのボーカル)の
素晴らしい歌声が、国内外で視聴する皆さんの心に響き渡って、
福島、東京、名古屋、久留米、那覇という連携した地域ブロック、
就労、難民、児童、留学生、日系人という生活者のカテゴリー、
それぞれの役割を担い去年の12月から5回にわたって開催してきた
セミナーが無事に終了しました。
皆皆皆皆皆皆皆さん、ありがとうございました。
今日は、新しい明日の始まりです。