• 136月

    文化庁日本語教育小委員会の中に、
    ①外国人児童生徒を対象とする日本語教育人材の養成・研修と、
    私も委員となった②活動分野別の日本語教育人材の養成・研修、
    それぞれに関するワーキンググループができ、
    昨日はその第一回会合でした。

    目の前に傍聴の方が25人もいらしてびっくり、
    と同時に事の重要性と自分に課された責任を再認識しました。

    教育新聞の記事→「日本語教育人材を検討 2つのWGを同時開催

    今、日本語教育界には大事な局面があっちにもこっちにも。
    それらは、時に踏ん張りどころ、時に攻めどころ、時に守りどころ。

  • 106月

    昨日の閣議決定。
    経済財政運営と改革の基本方針2017
    未来投資戦略2017 」

    「日本語教育の充実」という文言が盛り込まれたことは、
    私たちにとって大きな一歩、土俵に上がれたということです。

    骨太とは。
    ①骨が太いこと。骨格のがっしりしていること。
    ②基本や根幹がしっかりしていること。
    構成などが荒削りだが、がっしりとしていること。
    (デジタル大辞林)

    今回の骨太の方針(②)も、根幹は揺るぎない。
    今は荒削りだけれど、これから細かいところが決まっていく、
    と、そういうことですね。

    こちらは、マレーシア名物の肉骨茶(バクテー)。
    漢方のスープで豚肉を煮込んだ鍋料理です。
    クアラルンプール在住のMs.Nishio一押しのバクテー屋さんでは、
    ほとんど外という感じのテーブルの上にでんと置かれた鍋から
    骨つきの肉を取り出して、汗をだらだら流しながら食べる。

    骨には、がっつり向き合うこと。特に太い骨は他人任せにせず。

  • 066月

    地震、雷、火事、親父、ではなく、
    かかあ天下とからっ風、夏の雷当たり前、
    という北関東で生まれ育ったので、
    ちょっとした雷も稲光りもへっちゃらなのですが、
    昨日の夕方の、明治大学中野キャンパスを出ようとした時の豪雨、
    少し待って外に飛び出し、木々の脇を走り抜けた時の、
    自分のすぐそばで唸るように鳴り響き地を揺るがした雷鳴には、
    あわや、前を走る人と心中かと思いました。

    「なぜ日本語教育推進基本法が必要か」
    申し込み、先着40名限定という会場は満席。
    よくここまで揃いましたと(私には)思えるほどに、
    日本語教育に関わるあらゆる分野、所属、立場の方がいて、
    ああ私たち、地面の下でちゃんと繋がっているんだと、
    そんなところでほおと。

    この法律を雷として、本質が洗い出され、大きな一歩となることを願う、
    と、眺めているのではだめなのだとも改めて。

  • 215月

    新生日本語教育学会の春季大会。
    早稲田大学で。

    私の、目下の最大関心事。
    特別プログラムのパネルディスカッション、
    得ることたくさんありました。
    このセッティングをされた方々のお仕事にも、
    心から拍手です。

    特別も時を経れば普通になる、という意味のことを、
    登壇された先生の中のお一人が。
    特別も、変化も、新しいことも、と自戒を込めて。

    今日も高田馬場目指して〜🚇

  • 195月

    去る5月10日に自民党の一億総活躍推進本部が、
    一億総活躍社会の構築に向けた提言」を公表しました。

    私はこう考えますということは、以前ここに書きました。
    深読み…人手不足ニッポン(2017/04/08)
    一億総活躍…。(2017/04/04)

    ヒアリングに呼ばれて話をしたんですが、
    そんなのは一つの行程にすぎず、
    元から敷いてあった線路の上を"一応"なぞらされた、
    と、そういうことなのかなと思ってしまいます。

    今日の怒号飛び交う中の採決強行という法案も、
    こんな大切なことが、こんな決まり方をしていい…わけがない。

    3日間行われた教育ITソリューションEXPO。
    2日目の昨日行きました。
    日々刻々と進化する未来を知りに来た、何万という人で
    ひしめき合っていました。

    一億総活躍ったって、今ある仕事のいくつが未来にあるのだろう。
    そういうことも全て考え合わせて日本の未来を考えなくちゃ。
    労働者が足りない、じゃあ留学生持ってきちゃえ…そんなのいいわけない。

  • 164月

    今日はイースター。復活祭。
    イエス・キリストの復活を記念する日。

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    その今日、新宿日本語学校の、
    江副隆愛学園長を偲ぶ会がありました。
    隆愛先生の奥様、勢津子先生の時と同様、
    千の風になって♫が流れていました。

    生まれたお家のこと、ご先祖のこと、
    特攻隊員であったこと、帰還された時のこと、
    日本語教師として教会で教えられていたこと、
    学校を作られたこと、ご家族たちのこと…、
    スライドで見せていただきました。

    先生の93年の歴史の中で、
    私が言葉を交わさせていただいたほとんどは香港。
    留学説明会の会場、YMCAでよくご一緒し、
    そこで迎えた9月のお誕生日にカードを贈ったりしました。

    最後にお目にかかったのは、
    一昨年9月の新宿日本語学校の創立40周年記念パーティーで、
    その時のことを、ここに書いていました。
    先生こそ、崇高でいらしたのだと思います。

    復活祭の今日、勢津子先生と一緒に、
    会場にいらしているのではと皆さんおっしゃっていました。
    千の風になって…ですね。

  • 144月

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    複数のことを同時にできるかできないかと聞かれたら、
    「とってもできます」です。
    この間、別のことをしながら聞こえてきた人の話に割って入ったら
    「地獄耳」と言われてしまいましたが、自分では「聖徳太子」だと。

    今日もいろんなことをしながら終わりましたが、最後の一つは、
    ひょんなことから参加することになった、
    「外国人の技能実習の適切な実施及び技能実習生の保護に関する
    法律についての勉強会」。
    永田町で、200人位のほぼ行政書士の皆さんと一緒に、
    厚労省と法務省の方からの話を聞きました。
    技能実習、今年の11月から新たな制度に変わること。その内容。
    ・不適正な送り出し機関の排除・管理団体の許可制・
    新たな外国人技能実習機構創設・通報申告窓口の整備・
    罰則整備・などなど。
    そして、技能実習に「介護」追加。在留資格に「介護」創設。
    色々学びました。

    私は複数のことが同時にできます。
    でも、技能実習と介護の分野はしません。
    でも、気にはなりますよね、制度が動き出してからのこと。
    適切に実施されることを切に願います。

    【追記】
    勉強会のタイトルかと思ったのですが、新たな技能実習法の正式名称が、
    「外国人の技能実習の適切な実施及び技能実習生の保護に関する法律」
    なのでした。長いけれど、そこに現状と思いが込められているのですね。
    なるほど。(一晩寝て起きて、はたと気づく。)

  • 114月

    今朝の日経新聞の一面に、
    「人口、2053年に1億人割れ」という大見出し。
    2053年といったら36年後、下手したら生きているではないですか。

    財務省のホームページに、こんな図解が。
    65才以上の高齢者1人を20〜64才の人が何人で支えるか。
    1965年は「胴上げ型」で、9.1人で支えていたそうです。それが、
    2012年、ほぼ今は「騎馬戦型」で、2.4人で支えている? そして、
    2050年になると「肩車型」、なんと1人を1.2人で!になるのだそうな。
    下手すると90を超えた私も、誰か1人に肩車されるということですね。

    高齢化社会と労働力不足、もちろん大きな関係があります。
    でも、労働力の労働って?…と少し考えてしまいます。
    自動化、IT化、そして今、AI(人工知能)。
    それらの出現によって消える人間の仕事がある。(と今日の記事にも。)
    今ある仕事の相当量が、10年後、20年後にはなくなるって言いますよね。

    もちろん、ゆえに生まれる仕事も。けれど「消える>生まれる」なのでは?
    そうすると、単純に今の労働量を基準に考えるのはどんなもんだろう?

    …とまあ、色々考えることがあるなあと思いながら、
    明日から始まる新学期の準備を見ていると、ほら、やっぱりと。

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    今学期から、窓口で支払いするものの一連の操作をiPadに入れたアプリで。
    そしてそれが学校のシステムとネットでつながり、とにかく便利になるらしい。
    授業料はすでにF社グローバル決済代行サービスを導入済みでとても便利に。
    さらに、これ、何やら写真屋さんのようなカメラとコンピューター。
    三人で実験中でした。

    何であれ、便利になりました。便利とは、すなわち省力ですよね。

    COMPASSという会社の神野さんという人が、
    「60分授業のうち、子どもにとって意味のある時間は6分」
    と書いているのを読み、極論かもしれないけれど、そんなぁとは…。
    彼は、開発したタブレット教材で、1学期分の数学を32時間で終わらせ、
    残りの時間は未来の勉強に充てるとか。
    ティーチングはAI、心のケアやコーチングは教師…で事業展開しています。

    今の私の最大の関心事は、
    ITもしくはAIが効率性においてどれだけ(日本語)教育に貢献するのか。
    そこでの教師の限界は何なのか。
    それでも絶対に存在する、教師=人間だからこそできることは何なのか。

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    昨日の入学式。20の国と地域から来た140名余りの新入生たち。
    つまり、生身の人間たち。
    話がぶっ飛びましたが、実は全部つながっています。

  • 084月

    土曜日。起きて何となくTVをつけたら、
    「外国人労働者が人手不足ニッポンを救う!? 」という文字の下に描かれた図、
    「留学生もまた労働目的ではない人…」という説明と共に人形が置かれる、
    という場面でした。

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    週刊ニュース深読み」(NHK総合)。

    昨日、事実もあるのだろうけれど、その面からだけ書きますか!?という、
    とんでもない内容の週刊誌の記事を見たばかりだったので、
    なんであれ、総合チャンネル、
    何人かのコメンテーターと、視聴者の声も一緒に放送していたのが良かった。
    こうやって、日本の問題が、ちゃんと日本人全体の問題になることが必要。
    その意味で、こういうツイッターの活用方法はとても良いですね。

    日本に勉学のために来ている留学生は、日本語教育機関(日本語学校)で
    週20時間以上の授業を受けることと規定されています。
    彼ら留学生の在留資格は、言うまでもなく留学=学業で、
    その彼らに資格外の活動として、週28時間のアルバイトが認められています。

    この28時間。言い換えれば1日4時間。
    教育を受けるという本来の活動をしながら行う時間数としては、
    限度だと考えます。
    今、この資格外活動を週36時間に、などという声があがっていますが、
    仮にそんなことになったら、留学生が留学生ではなくなる…でしょう?

    だから、苦学する留学生のために奨学金等の手当をと言っているのです。
    でも、きっと週36時間というような発想の原点は、
    将来日本で活躍してくれるであろう苦学している学生のためにアルバイトを…
    ではなく、労働力不足の今の日本の問題の解決方法の一つとして留学生を、
    と、そういうことだと思うのです。だったら、それ、違います。

    この話を学校でしていた時、中の一人が言いました。
    「日本人の私たちだって1日8時間かける5日間、週に40時間労働なのに、
    36時間も働いたら、いつどうやって勉強するのかって話ですよねえ。
    あり得ない」と。大いにピンポン♪

    今日の番組では、技能実習生にも言及がありましたが、同じことです。
    ちゃんと冷静に、本質を見失うことなく、長期的視点に立って、
    本末転倒、問題のすり替えが起こらないように、です。ニッポン。

  • 044月

    4月4日(火)11時から自由民主党本部で、
    一億総活躍推進本部、誰もが活躍する社会をつくるプロジェクトチームの
    外国人留学生について有識者ヒアリング」。

    1.前田 裕 関西大学副学長
    2.加藤 早苗 インターカルト日本語学校 校長
    3.俣野 絵美 株式会社オンデーズ総務人事部マネージャー

    私は、日本語教育機関における外国人留学生の受入状況・
    日本企業への就職状況・資格外活動の状況について報告しました。

    依頼をいただいてから当日まで、非常に短い期間だったのですが、
    その間にJASSOや日振協のデータをあたり、資料を作りながら、
    改めて色々考えました。

    社会、そして世界の状況、時に天災によっても増えては減り、
    減っては増えるを繰り返している、日本語教育機関の学生数。
    ここ5、6年、学生の出身国が漢字圏から非漢字圏に大きくシフト
    した背景と要因と課題。
    今、問題点としてクローズアップされていることが、必ずしも、
    いや、決して全部の学校に当てはまることではないということ。

    国で専門を身につけた大卒の学生たちに、日本語力をつけ、
    日本の就活に打ち勝つ力をつけることで、日本語教育機関から直接、
    高度人材として企業に送り出す道があり、それを実践できていること。

    他にも、それぞれ特徴を持ちながら存在する学校があまたある中で、
    学生たちも、本来勉強を目的に日本に留学しているはずなのに、
    我々が労働力の供給源かのように期待される現状は本当に正しいのか。

    卒業生の7割以上を高等教育機関に進学させている日本語教育機関の
    存在は、大学等と切り離された存在ではなく、その前段階である
    にもかかわらず、奨学金等々に大きな差があるのはなぜなのか。
    日本語が十分でなく、生活習慣にも慣れていない彼らに、ほとんど
    何の援助もないというのは、一体。

    日本語教育機関は、日本や日本語に興味をもった世界中の学生たちを
    受け入れる「日本の入口」、
    「日本で活躍する外国人の予備群」である彼らが、彼らの真の目的を
    達成するための支援を日々しているのです。

    …という思いを胸に、たった10分という持ち時間でしたが、
    お集まりの議員、そして各省の皆様に現状と課題を伝えたつもりです。
    まず、情報をきちんと伝えることが大事。
    目指すところが同じであれば、必ず伝わると信じています。
    そして、最終的に説得力をもつのは数字なのだ、とも思いました。

    インターカルトから出した資料は、教職員の皆が今まで作りためて
    きたもので、その存在はとてもありがたかったです。そして、
    同行してくださった日振協の佐藤理事長、ありがとうございました。

    今日の沈む太陽。

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    明日再び昇る太陽は、きっと、きっと今日よりきっと。

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