• 172月

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    33年前にインターカルトに採用されたときに担当したのは、
    中級のクラスをメインに、初級のひらがなクラスと上級の漢字クラス。

    その上級クラスでの「稲」という漢字の導入で、
    私が書いた「稲妻」という文字を見たフランス人の学生が、
    「お菓子のエクレアはフランス語で稲妻の意味なんですけど、
    どうしてか知ってますか」と、いきなり聞いてきました。
    え!?
    まず、フランス語でエクレアが稲妻のこと…自体知らない、
    ましてや、どうして?なんて知るわけがなく。

    その後のやりとりは覚えていないんですが、
    美味しくてパッと光って消える稲妻のように一瞬で食べるから、
    というのが答えでした。

    それからというもの、エクレアを見ると必ず、
    日本語教師1年生だったあの時の光景を思い出します。

    今日、エクレアをもらいました。
    一日せわしなくしていて、今日のお昼はこれだけ。
    ものすごくお腹がすいていたので、まさに稲妻のごとく食しました。
    21時。今まだ帰りの電車なんですが、腹持ちいいですね、エクレア。

  • 112月

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    野村克也さんが旅立たれてから、今日で一年だそうです。
    野村さん、言葉をたくさん遺してらっしゃるんですね。
    私が、いいなと思った言葉。

    ・戦いは創造と修正の連続である。
    ・言い訳は進歩の敵。
    ・進歩とは変わること。変わることが進歩である。
    ・無駄な努力はするな。正しい努力をしろ。
    ・いいフォームだからストライクが入るのではない。
     ストライクが入ったからいいフォームなんだ。
    ・職業は野球選手だが、仕事は勝つことだ。
    ・組織の力量は、リーダーの力量以上にはなりえない。

    データ重視のID野球と言われた野村さん。
    勘と勢いで生きながらえている私も、遅ればせながら、
    でも、野村さんの歳まで20余年、データ重視に転向〜!
    と、思っただけでなれないのは重々承知で、新たな進歩。

    今日は、旧暦の大晦日。
    写真左下は、5年前に丑年の今年のために⁉︎撮りました。
    上は8年前の台湾での同窓会に参加の新旧教職員一行17名。
    ああ、もう8年になるんだ。この中にも丑年数名。
    で、右下は20年前。孫さんもWindyさんも私も若い。

    最後に、野村さんが好んで引用したという後藤新平の言葉。
    ・財を残すを下、仕事(事業)を残すを中、人を残すを上とす
    私のこれからは、最後の「人」に注力します。上ですね。
    中は、勘と勢い、時々データで自分用に。
    下は、これ無理だから考えない。

    でもね、何より大事なのは健康だって思います。
    攻めも大事だけど、自分の身体は最大限の守りでですよね。

  • 102月

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    今朝、マンションのエレベーターで一緒になった隣の家の男子に、
    「何年生?」と聞いたら「高2です」。
    「いいね、それくらいの年は」と言ったら「良くないっすよ」。
    「どうして?」「修学旅行も何もかもみんななくなっちゃったから」。
    ああ、そうか。でした。

    私たちの学校も、お餅つきも豆まきもクリスマスパーティーも、
    夏の温泉一泊旅行も冬の日帰り旅行も、何もかもコロナのせいで…。

    気がつけば旧正月。
    いつもならみんなで餃子作り。それもないので写真は2015年のです。

    新年快樂!どうかどうか佳き年に!
    明日が大晦日、明後日がお正月だそうです。

  • 072月

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    今日の「生活者としての外国人児童」について考えるセミナーは、
    なごのキャンパスという元小学校の校舎、洒落た場所で。
    でも、お客さんを呼ばずに100%オンライン開催にしたため、
    運営スタッフがこんな感じに離れ離れに座っての、
    最近はごくごく当たり前に見かける光景で。

    今日も本当に勉強になりました。
    浅薄な知識で解説は書けないので、それらは他の皆様に譲ります。

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    名古屋駅→会場→名古屋駅で、今、新幹線の中。
    谷口、加藤、矢口の順で縦に座って、味噌カツ弁当食べました。
    名古屋の皆さんもお疲れ様でした。ありがとうございました。

  • 062月

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    名古屋と言ったら味噌カツ。
    今まで何度か、味噌カツを食べに一人新幹線に乗って。
    こういうの、なんとなく贅沢でしょ。

    なぜ味噌カツかというと、向田邦子のエッセイで読んだから。
    そこに書かれていたのは岐阜羽島の駅の味噌カツで、
    その、なぜか中学の修学旅行のときに降り立った岐阜羽島に、
    最初のうちは食べに行っていました。

    で、あれ?もしかしたらと思って「向田邦子 味噌カツ」と
    googleで検索したらやっぱり、私のブログが上から二番目に。

    で、話は味噌カツではなく、
    文化庁事業の一環で行う「多文化共生社会を考える公開セミナー」、
    明日は東海ブロック、名古屋の皆さんが主催するセミナーです。
    毎回「生活者としての」という視点で考えてきていますが、
    就労者、難民に続いて、今回のテーマは外国人児童。

    申し込み、今からでも間に合います。どうぞご参加ください。
    →詳細もこちら。今もうすでに400名近い方が参加予定です。

  • 311月

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    7年前の一昨日、
    >今日は、プロポーズのお手伝い。
    >在校生のMs.キュウさんに彼女の教室で結婚を申し込みたいという
    >大学生の彼からの希望に応えて、セッティング。
    ここに書いていました。

    授業中のプロポーズを許しちゃう、だけじゃなく皆で乗っちゃう、
    今論議されている日本語教育機関の類型化の一つに、こういうのも。
    勉強だけが留学じゃない、これも日本語学校(と発言はしないけど)。

    写真は、実家の母からLINEできたピカチュウゲットの写真です。
    ポケモン、数年ぶりのマイブームのようで、車で近所をまわって…。
    集中することがあるのはいいことですよね、でも85歳、
    今年の誕生日で免許返納するそうです。当然の年齢だけど思い複雑。

    母とは24歳違い。同じ血をまるまる引き継いでいたら、
    私もあと24年以上、好きなことに熱中できるということだなと、
    ほっと嬉しかったピカチュウゲット。

    ところでプロポーズ大作戦の二人、今どうしてるのかな。明日確認。

  • 241月

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    「業態」という言葉について、
    今までかなり無造作に何も考えないで使ってきたなと、今朝、気づきました。

    「業態」とは「小売業や外食産業などの商業で使われる、顧客のセグメント・
    対象とする生活場面・その来店頻度などによる分類」とネット上にあります。
    「例えば小売業の業態には小売店・コンビニエンスストア・スーパーマーケット
    ・百貨店・セレクトショップ・ネットショップなど」がある。なるほど。

    小売業や外食産業でなくても、
    どのような戦術や戦略、営業方法でビジネスを展開するか、利益を上げるか…と
    考えることは、とても重要なことですよね。

    日本語学校における「業態」。
    いやいやそもそも、と教育をビジネスの線上で考えることに否定的な方もいる
    かと思いますが、教育もビジネスの視点を持たなかったら、自己満足に陥る危険、
    さらには、自分のしていることの淘汰に自ら進んで出るようなものだと思います。

    タイの長谷川さんのブログから、勝手にバトンを受け取って書いています。

    >「いかに我々は「業態」に対して試行錯誤してこなかったか」
    >「語学だけでなく、すべての勉強は、もっと美味しくなる必要がある」

    これらに大いに賛同しながら、敢えて異を唱えるなら、
    食べ物の目的は、腹を満たす
    ことばの目的は、身につける
    料理と語学、いや、食べ物とことば、目的はこれなのかなあと。

    ことばを身につけることはゴールではなく、ゴールはその先にある。
    次のステップに進む、願いや希望に近づく、人生を豊かにする。
    そう、それが美味しさで、そのために学び、我々はそれを提供する。

    そうか、その美味しさの分類が日本語学校の「業態」?? ん?

    すみません、夜も更けてまいりました。今夜はこの辺でお開きということで。
    明日は重要な会議に出席することになっています。
    公認日本語教師の資格と、日本語教育機関の類型化とその範囲を話し合う
    文化庁が主催する調査研究協力者会議。

    奇しくも、(いや、ふと思っただけですが)、
    この会議の二つ目の議題と、長谷川さんが提起したここでのこの話、
    とっても近いことなんじゃないかと。
    ああ、私の思考回路ではそれこそ同じ線上にあります、これとこれ。

    上の写真は2020年2月、コロナ渡航制限ギリギリのところで行ったバンコク。
    2020年最初で最後の出張、そして最後の海外での会食…です。

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    ついでに、インターカルト日本語学校の創立40周年記念大同窓会の動画
    ここに載せてほんとにお開きに。長谷川さんも出ています。
    この40年の積み重ねの過程で、私たちは私たちの業態を模索してきた、
    今目指そうとしている私たちの形、コロナを経たことでさらに明確になった、
    それが、ああ、そういうことかもしれないと、今思いました。

  • 171月

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    皆さんは、日本に暮らす難民の方たちについて、
    何をどれくらい知っているでしょうか。

    私たちは、今から7年前の2014年に、あるきっかけからNPO法人PEACEと
    出会い、ミャンマーの難民の皆さんの日本語教室に関わることになりました。
    日本語を学ぶために集まってきた皆さんと初めて会った日に、
    日本にきてから20年もたつのに、日本語が十分に話せず漢字も全く読めない
    という人がたくさんいらしたのは大きな衝撃でした。

    それから、毎週日曜日、夕方6時からの日本語教室が始まりました。
    授業の中に、年賀状や暑中見舞いを書くという課題があります。
    私のところにもハガキが届くのですが、ある年に、
    「漢字がじょうずになったので、まちをあるいていても
    そこに書いてある漢字をさがしてよむようになりました。」
    と書かれたハガキが届きました。そのときに感じたことばの力の大きさが、
    今日のテーマ「日本語の学習が人生を豊かにする」につながっています。

    以上が、私が冒頭にした挨拶の中で話したことです。
    そして、以下は今、日本語教員養成研究所のFacebookに載せた文です。

    【生活者としての難民の皆さんと共に〜日本語の学習が人生を豊かにする〜】
    自ら難民支援を牽引するNPO法人理事長のマリップさん、
    政策面で支援を続ける中川先生、
    「難民ナウ!」をはじめ情報発信を通して支援活動をする宗田さん、
    日本語教室で指導にあたる寄田さん、そして、
    ウガンダから逃れてきたご両親のもと日本で生まれ育ったマシュー君。
     1. 日本語(教育)との出会い
     2. 基礎知識の確認「難民」「ミャンマー」
     3. 実際に関わって
     4. 「家庭」の観点から
     5. 日本語教室と日本語教育
     6. 「日本語の学習が人生を豊かにする」
    登壇者の皆さんの一言一言が視聴する私たちの心に響き、時に胸に刺さりました。
    日本がこれから本格的に迎える多文化共生社会、
    その社会を皆で共に作っていく…今日の機会が前に進む一歩となったら嬉しいです。
    この活動、私たちはこれからも続けていきます。

  • 161月

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    土曜日の朝9時半。
    生活者としての外国人のための日本語教師初任研修の
    オンライン講座を視聴しています。10月からほぼ毎週、
    土曜日の朝からPCの前に座って受講している方が、
    私のほかに50人以上。萬浪先生のお話のあと、皆さん、
    今はオンライン上でグループに分かれてディスカッション中。

    写真は、この研修を共同担当しているブロックの一つ、
    沖縄の国際言語文化センター附属日本語学校代表の金城先生。
    研修の一環でする5回シリーズの公開セミナー、沖縄担当は
    3月6日で、テーマは日系人とアイデンティティなのですが、
    オーストラリアのSBSラジオがその紹介をしてくださいました。
    来週の木曜日まで聴くことができるそうです→こちら

    私たち、東京担当の公開セミナーは明日です。
    難民の方々とその支援をする皆さんと一緒に行います。
    zoomのウェビナーでの開催、お申し込みはこちらから。
    ※前回の就労者のセミナーに参加してくださった方も、
     別途申し込みが必要です。

    どんなことでもまずは「知る」ことからかなととても思います。
    コロナのために、生き方変わった、変わりそう、変えなくちゃ、
    と思っている人も多いと思います。
    そのきっかけが「知る」ことから見つかるということ、
    ありますきっと。

  • 131月

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    新しい飛沫防止のパーテーションがきて、喜んでくれている学生。
    午前中はクラスの授業に出て、午後はプライベートレッスン。
    自分の年齢に合わせてゆっくりゆっくり勉強していると
    言っていました。
    私もいつかどこかの国でそんな風に…というのは昔からの夢です。

    すでに夢の途中に在る人たちは、こんな風にとどまって継続。
    これから夢を実現したい私のような人間は、
    ぐずぐずしていると、そのうち身体の自由がきかなくなったりして、
    ゆっくりゆっくりの勉強にも間に合わなくなるのではないかと。

    ♬ 現在(いま)を嘆いても 胸を痛めても ほんの夢の途中〜
    (来生たかお「夢の途中」)

    明日は桜が咲く頃の気温だそうです。待ってみせるぞホトトギス。