夏に一泊旅行を始めて、たぶん今年で20年。
でも、今年もない。今年もできない。
残念としか言いようがない。
アメリカのカルダー淑子先生のところは朝で「おはよう」、
ギリシャのズルディス智子さんのところは夕方で「こんにちは」、
日本の椿さんと私は夜なので「こんばんは」のミーティングを
日本時間の昨日の晩、10時からしました。
6月5日から連続4回行う継承日本語のセミナー。
実は、継承日本語という分野、自分にとっては遠い存在でした。
ですが、こうして準備を進める中で、日本在住だからとか、
国際結婚じゃないからとか、そんな狭い考えではなく、
日本語教育を専門とする者は、当然知って考えるべきことだと、
改めて強く思うようになりました。
私たちがずっとしているミャンマーの難民の皆さんへの日本語クラス、
それと並行して行われている子供たちへのミャンマー語クラスも「継承」。
この間出展した教育ITソリューションEXPOでブースを訪ねてくださった
多くの方々から相談のあった、国内の外国人児童生徒への日本語教育。
そこには、家庭内での親御さんの国の言葉の「継承」が。
そう、無関係ではないんです。
本セミナーの初回と最終回に登場してくださる、継承日本語の専門家、
カルダー先生は、2019年に成立、施行された日本語教育推進法に、
「日本にルーツを持って海外に永住する子供たちの母語教育に対する支援」
を盛り込むため、世界中の該当の方々の声を日本語教育推進議連に届けた、
その運動の中心的役割を果たされた方です。
時差を超えて、世界中の人と普通にミーティングをするという新常識を、
奇しくもコロナがもたらしてくれたおかげで、私もこんなわかった風な
文章が書けるくらいの知識を得ることができました。でももっともっと。
ご興味がある方はもちろん、
今はない方も、ぜひこの知る機会をご活用ください。
2017年秋から2020年春まで籍を置いていた、
北陸先端科学技術大学院大学(知識科学)では、正副2本の論文が
必修で、私の副テーマの方のタイトルは、
「多文化共生社会における異文化間コンフリクトに対する
日本人の思考の転換・発展をサポートする仕組みについて」でした。
その過程で行った外国人就労者を受け入れる企業へのインタビュー、
外国人社員と日本人社員と社長さんの、見事な成功事例と、
初年は順調だったのに、次年度で歯車がずれてしまった事例、等々。
それぞれの今に至るまでの分析はとても興味深いものでした。
写真は、その中の一社、福島県郡山市の東栄産業株式会社さん。
福島サテライトの佐藤さんが、その前から日本語教師として授業を
していた会社です。
技能実習生たちの明るい笑顔、会社全体の和気藹々の雰囲気、
会社が日本語の先生を雇って定期的に行う日本語クラス。
メディアは、問題事例ばかりじゃなくこういうところを報道してよ、
と強く思いました。
ところで、
私たちの日本語教師養成講座の福島の拠点が福島市から郡山市に。
この東栄産業さんとの連携で、ここが福島サテライトになります。
日本語教師の活躍の場は、文化庁が報告書に示しただけでも、
生活者、留学生、児童生徒、就労者、難民等、海外・・・。
佐藤美華先生を中心としたこの教室から、多文化共生社会における、
外国人と日本人両方の「人財」がたくさん生まれる予定です^^
肝っ玉かあさん系。5年前。
さて、
日本語教師養成講座通信コース開講記念セミナー、
第二弾は6月、「海外での継承日本語について知る・考える」
そして、
企画中の第三弾、7月では、本気で日本語を掘り下げます。
登壇予定の先生方と話しながら「一生是勉強」とつくづく。
乞うご期待!です。
「オリジナルであるために学び続けろ」は坂本龍一の言葉。
・・・だそうです。
困ったときの、◯年前の今日の写真。
これ、2年前の今日、学校近くの台湾家庭料理「新竹」。
誰かの歓迎会だったり、海外からのお客さん来日だったり、
なんだかんだで、こんな食事会というか、飲み会というか、
こんな会を、教職員皆に声をかけて、しょっちゅうしてました。
座る席は毎回くじ引きで。これ良い習慣。
ところで、のみニケーション、『大辞林』にも出てるんですね。
「俗に、一緒に酒を飲むことで、親睦や交流を深めること。」
Wikipediaにもあります。
「飲みニケーションにおいては、居酒屋や居室等に集合し、
酒を摂取しながらコミュニケーションを行う。酒に含まれる
エタノールによって、参加者は酔い、脳が麻痺するため、
抑止力が低下し、本音で話ができる等の変化が起こる」と。
私は好きです。好きなのに、もう一年以上機会がないなんて。
・・・でも、あと少し。きっとあと少し。
昨日の午前中、JLPTについて考える機会があったのですが、
JLPTと呼ぶようになった新試験のための授業に
自分はほぼ関わっていないのだということを痛感しました。
それはすなわち、学生たちとの密な関係もその前の時代、
能力試験、日能試、能試と呼んでいた時代が、
私の教師としての現役時代だったということ(完全に過去形)。
教師一年生の頃、
私が担当したいくつかのクラスには香港の学生が多く、
その彼らの卒業後、帰国してからもずっと良い関係が続いていて、
彼らの卒業20周年、25周年、30周年と言っては
一緒にクラスを持っていた落合先生と共に香港に呼んでもらって
同窓会をしてきました。
その中の一人が編集してくれた当時と各周年のスライドショー。
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先生を選ばなかった今に悔いがないから…なのだけれど、
今でも教え子として繋がってくれている当時の学生たちに、
改めてありがとうです。
母の日だからってカーネーションじゃなくてもいいよね。
・・・の私セレクト。行けないから、送りました。
写真は、それが無事届いたの図。
ゴールデンウィークが明けて、本格的に「通常」となる今週。
水曜日から教育ITソリューションEXPO(EDIX)で、
私たち、インターカルトEdTechセンターは今年も出展します。
私は水曜日と木曜日が当番なので、お時間あったらぜひ。
あ、もちろん金曜日でも。
今年のEDIX、
コロナ後を見据えて、注目度、高いのではないかと思います。
私も三密避けてちょっとふらふら見て回ろうかと…。