アメリカのカルダー淑子先生のところは朝で「おはよう」、
ギリシャのズルディス智子さんのところは夕方で「こんにちは」、
日本の椿さんと私は夜なので「こんばんは」のミーティングを
日本時間の昨日の晩、10時からしました。
6月5日から連続4回行う継承日本語のセミナー。
実は、継承日本語という分野、自分にとっては遠い存在でした。
ですが、こうして準備を進める中で、日本在住だからとか、
国際結婚じゃないからとか、そんな狭い考えではなく、
日本語教育を専門とする者は、当然知って考えるべきことだと、
改めて強く思うようになりました。
私たちがずっとしているミャンマーの難民の皆さんへの日本語クラス、
それと並行して行われている子供たちへのミャンマー語クラスも「継承」。
この間出展した教育ITソリューションEXPOでブースを訪ねてくださった
多くの方々から相談のあった、国内の外国人児童生徒への日本語教育。
そこには、家庭内での親御さんの国の言葉の「継承」が。
そう、無関係ではないんです。
本セミナーの初回と最終回に登場してくださる、継承日本語の専門家、
カルダー先生は、2019年に成立、施行された日本語教育推進法に、
「日本にルーツを持って海外に永住する子供たちの母語教育に対する支援」
を盛り込むため、世界中の該当の方々の声を日本語教育推進議連に届けた、
その運動の中心的役割を果たされた方です。
時差を超えて、世界中の人と普通にミーティングをするという新常識を、
奇しくもコロナがもたらしてくれたおかげで、私もこんなわかった風な
文章が書けるくらいの知識を得ることができました。でももっともっと。
ご興味がある方はもちろん、
今はない方も、ぜひこの知る機会をご活用ください。