昨日観たチック、まだ書いておきたいことがあるなと思い、
朝、起きてまた書く。
昨日は公演の後にトークの時間があり、
(NHKが入っていた。首都圏ニュースで放映する(した?)らしい)
演出の小山ゆうなさんと、役者の柄本時生さんと、篠山輝信さんが
話すのを聞きました。一番前の席だったので、目の前で。
そこで、柄本さんが初日公演の後に言ったという、
「「何かが壊れたらいい」ということをずっと考えながらやっていた」
…に対して、昨日は「それ難しいっすね」と。
でも、そう言いつつ毎日違うチックを演じていて、
ちゃんと壊しているらしく、それを受けて司会の方が、
「でも、元々のそのものが完成していないと壊せないんですよね」と。
つまりは、小山さんと役者さんたちで完成させているから壊せるのだと。
いやあ、そうか、それかと思いました。
柄本さんが言ったという「壊す」っていいなと思ったのです。
いつか自分が引退するときのセリフをいくつか考えていて、
あ、これも入れとこ!と思ったのです。
「今あるものを壊して(皆さんの新しい色を出して)いって」…と。
しかし、今あるものがちゃんと完成していなかったら、
壊せもしないし、違う色にもできないのですねー。そうか。
と私が、がーんと思ったという話です。
この間書いた夜中の百合と、昼間の百合の、その後の姿。
花を咲かせ、種を落とし、遠くにも飛ばして、凛と雨の中に立つ。
さらにこの後は、雌しべのある頭がその下の茎と一緒にぽとんと。
…今なぜこの姿になれたのか。ですね。
道はそれほど近くはない。