• 198月
    Categories: 雑感 Comments: 0

    昨日観たチック、まだ書いておきたいことがあるなと思い、
    朝、起きてまた書く。

    昨日は公演の後にトークの時間があり、
    (NHKが入っていた。首都圏ニュースで放映する(した?)らしい)
    演出の小山ゆうなさんと、役者の柄本時生さんと、篠山輝信さんが
    話すのを聞きました。一番前の席だったので、目の前で。

    そこで、柄本さんが初日公演の後に言ったという、
    「「何かが壊れたらいい」ということをずっと考えながらやっていた」
    …に対して、昨日は「それ難しいっすね」と。
    でも、そう言いつつ毎日違うチックを演じていて、
    ちゃんと壊しているらしく、それを受けて司会の方が、
    「でも、元々のそのものが完成していないと壊せないんですよね」と。
    つまりは、小山さんと役者さんたちで完成させているから壊せるのだと。

    いやあ、そうか、それかと思いました。
    柄本さんが言ったという「壊す」っていいなと思ったのです。
    いつか自分が引退するときのセリフをいくつか考えていて、
    あ、これも入れとこ!と思ったのです。
    「今あるものを壊して(皆さんの新しい色を出して)いって」…と。

    しかし、今あるものがちゃんと完成していなかったら、
    壊せもしないし、違う色にもできないのですねー。そうか。
    と私が、がーんと思ったという話です。

    この間書いた夜中の百合と、昼間の百合の、その後の姿。
    花を咲かせ、種を落とし、遠くにも飛ばして、凛と雨の中に立つ。
    さらにこの後は、雌しべのある頭がその下の茎と一緒にぽとんと。
    …今なぜこの姿になれたのか。ですね。
    道はそれほど近くはない。

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