• 049月
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    週末にたまたまかかっていた井上陽水の「ジェラシー」。

    ワンピースを重ね着する君の心は
    不思議な世界をさまよい歩いていたんだ

    というくだりが、ほんとにうまいなと改めて深く思い、
    それから今日まで、時々思い出しては、
    どうしてこれがそんなにいいんだろうと考えています。

    昭和者の懐古主義的発言かもしれないけれど、
    この頃の、この前でも後でもない、この頃の、
    いわゆるフォークと呼ばれる曲の中に、
    卓越と思える歌詞、ことばと表現があまたあるように思っています。

    ワンピースの重ね着で思い出すのは、
    何十年も前の、自分も一担当教師として関わっていた、
    台湾からの夏の短期遊学コースの学生たち。
    日本の可愛いワンピースをたくさん買い込んだものの、
    帰りの飛行機ではおそらく重量オーバー。
    苦肉の策で、可愛いのを何枚も重ね着して、
    太ったお嬢さんと化した姿を見送った、そんな思い出だけ。

    今の時代、男だ女だとはなかなか言いにくいのだけれど、
    まさに男の井上陽水が、男の目線でワンピースを題材にする、
    そのことと、そこから歌われている情景の不可解が、
    もしかしたら一番、私の心の底の澱(おり)になってるのかもしれません。

    写真は、今日のお昼に食べた近くのカレースタンドの生姜焼き。
    生姜焼きは、本当はバラ肉の方が好きです。

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