冒頭のパラグラフに「ことばは社会とつながっている」という
見出しをつけた、数年前に書いた文章。
朝、A国とB国が緊迫した状態に入ったというニュース。
あ、両方の国の学生がいたなと思って学校に行き、
聞いてみると二人は同じクラスだという。
授業が終わって担当の教師に、どう?と聞くと、
いつもと変わりませんよ、と。
ことばを学び、そのことばを使ってお互いを知り理解し合う
ことによって、自分自身で考え判断できるようになる。
これが、ことばの力、ことばの教育の成果だと思っています。
このA国とB国がロシアとウクライナでした。
ウクライナの子のお父さんとお母さんは、どちらかが
ロシアの人で、どちらかがウクライナの人だと聞きました。
ニュースを見ていて心が痛いのは、
どちらが悪いとか、ひどいとか、心配とか、かわいそうとか、
そういうことだけじゃなく、
それ以上の思いが湧き上がってくるから。
それは、それぞれの国の一人一人の人の顔が見えているから。
今のそれ、早くやめてください。