• 039月

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    ああ、急がないと日付が変わってしまう。あと10分。

    今日は、日振協の主任研修のため品川。
    ここ数年、私の十八番(おはこ)になりつつある第三者評価の話。
    今日のタイトルは「日本語教育機関の質保証」。

    久しぶりの品川駅。
    改札を出て右に行くと港南口、東京入管がある方の口ですが、
    私にとっては、去年の3月まで2年半籍を置いた大学院がある、
    夜と週末に通った懐かしいところ。

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    でも、今日行った会場は高輪口。
    去年同様、研修は全面オンラインで受講生は自宅から。
    協会事務局と運営委員の皆さんと、講師をする人は、
    東京と大阪の会場に集まって、そこからの配信でした。
    本日初日、私の次は入管庁で、次は文化庁、そして日振協。

    画面越しの全国の日本語学校の受講生、主任教員の皆さんは、
    集まって繋がることができないのがお気の毒でしたが、
    心持ち次第で、どんな状況でも何か掴む人は掴む。…ですね。
    明日の2日目もふぁいと!で。

    ああ、タイムオーバー。
    日付を少し戻して9月3日分でアップします。ふう、疲れた。

  • 278月

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    昨日の夕方からのセミナー、
    それを主催した会社のスタッフの女性がとことこ、にこにこしながら
    私のところにやってきて、「私の父はインターカルトの卒業生です」と。
    38年前に当時の高円寺校、進学課程で学んだそうです。
    18歳のときに台湾から来日、見せてくれた写真に写るお父さんは今55歳。
    娘さんによく、母校インターカルトのことを語ってくださってるそうです。

    そのセミナーに行く途中で受け取ったメッセージの主は5年前の卒業生。
    大学に進学し、今は大学院に進んだ彼が書いたという自身のIdentityに
    ついての長い文章が、メッセージに貼られたリンクの先にありました。

    Identityについて、私自身はこの仕事を得て、様々な国の学生たちとの
    時間を過ごさなかったら、もしかしたらこの年までほとんど何も考えずに
    きたかもしれないとも思い、元日本語学校の学生だった彼の作品は、
    それを深く強く考えるきっかけを作ってくれたと、素直に思いました。
    書かれた日本語はほぼ完璧、もちろんそれも素晴らしいのだけれど、
    そうではなく、「書く」という行為の真髄を見た思いで、打ちのめされた
    ような思いに襲われました。

    そして、卒業生たちは日本人も。
    日本語教師養成講座で教えた学生たちが、どんどんどんどん私を追い抜いて、
    あちこちで活躍しています。今日、外国人向けに行った国際交流協会での
    講座が新聞の記事になっていた修了生Mさんについて、
    「青は藍より出でて藍より青し」と言ったら、Mさんの養成講座の教え子が、
    自分もいつかM先生の口からその言葉をいただけるように頑張ります!と。
    彼にとって私は師匠の師匠だそうなので、つまり私はおばあちゃんらしい^^;

    冒頭に書いた昨日のセミナーは、今、究極の状況にある日本語教育業界を、
    マクロの視点、ミクロの視点から見て、分析して、
    5年後に生き残っていられるためにはどうあらねばならないかということを
    考えるというのが趣旨の会だったのですが、頭を整理する良い機会でした。

    卒業生のことを書こうとして探した写真、創立40周年の時のボールペン。
    過去40年の先には新たな40年、と口で言うのは容易いけれど、
    創立80周年が無条件にやってくるわけではない。
    しかししかし、いつもふっと現れては驚かせてくれる卒業生たちがいたら、
    気づいたら80年なんてこともあるんじゃないかなとも思います。
    創立80周年は2057年。人生100年だとしたら、36年後、私、います。

  • 188月

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    朝7時。多摩地方は大雨去って晴れです。
    気温も高くじめじめ。夏が帰ってきた感じ。
    日差しがどんどん強くなっています。

    着々とセカンドライフへのソフトランディングを想定した
    生活にシフトしている、同じ多摩エリアに住む中学の同級生に、
    成毛眞の『2040年未来予想』という本に影響を受けたと
    聞いたので、私もKindleで買って、今読んでいます。

    発想の転換しなくちゃだめ!と元気に皆に言っているけれど、
    あと10年、20年の間にこんなに世の中変わるのだ、
    そしたら今を守ることにまったく意味はないのだと、
    今まだ読んだの半分までなのだけれど、すでにかなり感化。
    ※漢方の先生曰く「脳みそが素直」な私としては当然の展開。

    現代社会の変化の最大の要因はスマホの普及。
    日本でiPhoneが売り出されたのは2008年7月。たった13年前。
    13年前の自分が◯◯歳だったとき、スマホはなかったのです。
    そうしたら、もっともっと技術の進化が速い今だったら、
    13年後どうなっているか。
    19のときからペーパードライバーの私は自動車、そうまさに
    「自動」車で普通に移動している、など。高齢者だけれど。

    発想の転換とは、自分の扉を開くことだと思います。
    扉は自分で開けなかったら開きません。
    ・・・と、また偉そうに^^;

    ところで、扉。
    去年の4月以降、日本政府からの入国許可を得ていながら、
    今なお、コロナによる入国制限のために海外で待ち続けている
    学生たちが、世界中にたくさんいることをご存知でしょうか。

    彼らの声を届けるためのイベントが今日あります。
    コロナ禍の日本留学の扉を開く会
    関心を持ってくださる方、こちらから登録を。
    イベントは今晩、8月18日(水)18:00からオンライン開催です。

  • 078月

    なかなか覚えられない外来語、エバンジェリスト。
    エバンゲリオンじゃなくて何だったけと散々考えてやっと。
    エバンジェリストは伝道師、他人にその魅力を伝える人。
    先月からの私の場合の「その」は、日本語教師ということに。

    8月の活動。
    今日の午前中は久留米ゼミナールの皆さんと。

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    午後からは、沖縄のICLCの皆さんと。

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    福島サテライトとは、再来週21日の土曜日です。
    7月から8回の予定で、日本語教師の仕事とその資格制度について。
    今日、7回目まで終了。もう目をつぶってでも語れる感じ^^

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    で、なんであれ、日本語教師の魅力、
    国家資格という耳障りのいい言葉で満足しちゃだめです。
    ずっと手に入れることを願ってきた社会的地位や待遇を、
    ちゃんと連動させなくちゃ。自然に連動は・・・しません。

    世の中、社会、組織、常識、そういうのを変えるの、
    簡単じゃないこと、年を重ねるたびにいやでもわかってきます。
    でも、ひるんじゃだめ。思いは熱く、ただし行動は冷静に。
    日本語教師の語り尽くせぬ魅力、揺るがぬ事実と信じて。

  • 207月

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    待ちの一年余り。
    待ってるだけじゃだめだと思って一年。
    待っている間に何をするかが勝負なんだろうと思います。
    …が、そう思いながら、日々スケジュールに追われる毎日。

    >クモは、糸張力を調整することにより
    >異なる巣の部分における獲物検知能力を制御する

    これ「辛抱強く餌を待つことにおける留意点」だそうです。
    (出典:こちら) ※餌という言葉はここには適さずです。

    待ちは、待機学生も然り。
    日本に来日できない外国人 オンライン交流会で切実な声

  • 216月

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    先週行った霞ヶ関のこの突き当たりは皇居のお堀です。

    日本語教育の色々が、ちゃくちゃく♪と音をたてて動いています。
    一昨日の土曜日には、2021骨太の方針、成長戦略が閣議決定され、
    「外国人材の受入れ・共生」の項目に、
    「日本語教育機関の振興と活用推進を図るための」…云々と。

    今までの私たち、水準の向上を求められるだけだったのが、
    今回初めて「振興と活用推進」と明記されました。
    文字は小さいけれど、これ、ものすごく大きな一歩です。

  • 186月

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    最近は、iPadの写真フォルダの中に保存されている写真(26,000枚くらい!)
    の中から、ズルして、テーマに合ったのを選んで載せています。
    今日のは、「棹(さお)」で探したら何も出てこなかったので、
    「棒」と検索ワードを変えたら出てきた、香港で撮ったらしいこれです。

    いろんなことをいろんな方からお声がけいただけること、
    とてもありがたいことだと思っていて、合点承知の助!と何でも引き受け、
    結果、間に合わなくて、ひいひい夜中までそれをこなす日々です。

    昨日、催促ではなくご参考にです、というメッセージと共に届いた、
    すでに、仕事が早い人の文章が紙面に収まったニューズレターの原稿、
    ちゃんと私の場所が確保され、名前と所属団体、学校名等々が書かれた下に、
    ずずっと何行も「情に棹させば流される。智に働けば角が立つ・・・」と。
    それを見て、なんだこれ!今の私の心境と、思わず笑ってしまった次第です。

    それを伝えたら、
    「このダミー、誰も気にしたことはなく、おそらく加藤先生しか目を通した
    方はいないかと」、「メンタルの忙しさ、お察しします」というお返事。
    日本語学校って、横で皆、仲がいいんです。
    学生一人、取るか取られるか…以前の、業界として業界を真剣に考える、
    こういう皆さんがいてくださることは、それこそ、仕事を頼まれる以上に、
    ありがたいことだと思っています。

    世は、まもなく7月。
    でも7月の新入生はどの学校にも入ってこない。入国できないから。
    去年の4月から、コロナが落ち着いたらと国で日本留学の日を待ってくれて
    いる学生たちも当然入国不可。嗚呼、彼らはいつまで待ってくれるだろうか。

  • 136月

    日本語教師ってどんな仕事?(沖縄/那覇)
    沖縄で実習ができます♪ いいですよねー。
    養成講座受け直すフリして、私も行きたいくらい。
    主催のICLCさんは、元々沖縄で老舗の養成講座です。

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    お申し込みは、こちら

    日本語教師という仕事(福岡/久留米)
    「日本語教師って知っとぉ?」
    「どげな仕事ね? 英語はできんばってん。」
    まずはご参加を!久ゼミの先生方がお待ちしています。

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    お申し込みは、こちら

    国家資格化?どうなる、これからの「日本語教師」
    (福島/郡山)公認日本語教師の対象は、
    留学、就労、生活の三分野。
    そのすべての活躍の場が福島にはあります。

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    お申し込みは、こちらこちら

    現時点では、法務省告示校の教師資格が得られる、
    420時間の日本語教師養成講座(※学士要件あり。)、
    その通信コースは、WEB、オンラインで学べるコースですが、
    実習(最低120時間分)は「対面授業」で行われることが、
    文化庁から示されているきまりです。
    この実習を、沖縄で、久留米で、福島で、そして東京で!

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    30数年前に日本語教師になったときからずっと、
    日本語教師の社会的地位、待遇の改善を見届けてから、
    次の世代にバトンを渡したいと考えてきました。
    しかし、それはそんなに簡単なことではなく、もしかしたら、
    その道半ばで現役を退くという結果になるかもしれませんが、
    それでも今、なんとかその道の貫通に近づけるべく・・・。

    次回の日本語教師の資格に関する調査研究協力者会議は、
    6月の末に開催される模様です。

  • 305月

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    アメリカのカルダー淑子先生のところは朝で「おはよう」、
    ギリシャのズルディス智子さんのところは夕方で「こんにちは」、
    日本の椿さんと私は夜なので「こんばんは」のミーティングを
    日本時間の昨日の晩、10時からしました。

    6月5日から連続4回行う継承日本語のセミナー
    実は、継承日本語という分野、自分にとっては遠い存在でした。
    ですが、こうして準備を進める中で、日本在住だからとか、
    国際結婚じゃないからとか、そんな狭い考えではなく、
    日本語教育を専門とする者は、当然知って考えるべきことだと、
    改めて強く思うようになりました。

    私たちがずっとしているミャンマーの難民の皆さんへの日本語クラス、
    それと並行して行われている子供たちへのミャンマー語クラスも「継承」。
    この間出展した教育ITソリューションEXPOでブースを訪ねてくださった
    多くの方々から相談のあった、国内の外国人児童生徒への日本語教育。
    そこには、家庭内での親御さんの国の言葉の「継承」が。

    そう、無関係ではないんです。
    本セミナーの初回と最終回に登場してくださる、継承日本語の専門家、
    カルダー先生は、2019年に成立、施行された日本語教育推進法に、
    「日本にルーツを持って海外に永住する子供たちの母語教育に対する支援」
    を盛り込むため、世界中の該当の方々の声を日本語教育推進議連に届けた、
    その運動の中心的役割を果たされた方です。

    時差を超えて、世界中の人と普通にミーティングをするという新常識を、
    奇しくもコロナがもたらしてくれたおかげで、私もこんなわかった風な
    文章が書けるくらいの知識を得ることができました。でももっともっと。

    ご興味がある方はもちろん、
    今はない方も、ぜひこの知る機会をご活用ください。

  • 255月

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    苦手なこと、見ざる、言わざる、聞かざる。
    見てられない、聞いてられない、と思った瞬間、飛び出している。
    む!と思ったら黙っていられない、そういう性分。

    そういうわけか、どういうわけか、そういう用事でここのところ、
    ちょっと忙しいです。自分の頭の上にも蠅がぶんぶんなのに。
    でも、人の蠅を追うより己の蠅を追え、ではないです。
    今、蠅はみんなの頭の上でぶんぶんだから、皆で一緒に追い払い、
    それから改めて、競合、ライバル、商売敵。

    日本語学校も、日本語教師養成講座も、
    業界そのものに力がなかったら、個の力もへったくれもない、
    疫病、枠組みの変化、…世の中にはもっと強い力があるから。

    委員を務める「日本語教師の資格に関する調査研究協力者会議」、
    いよいよ終盤、第6回の傍聴登録→こちらです。

    とかなんとか言って、忙しぶってる自分、
    こんなこと言いながらまた一つ、年をとっていくのです。