私は、昭和62年(1987年)に、
今はない国際教育専修学校日本語教師養成科、
現在のインターカルト日本語教師養成講座に入学しました。
インターカルトは昭和52年(1977年)創立なので、
日本語学校としてのインターカルトと、翌年できた養成講座は
すでにありましたが、学校法人の専修学校ができたのは、
昭和60年(1985年)に文部省に置かれた「日本語教育施策の
推進に関する調査研究会」が出した報告の翌年です。
※文化庁のこのページにそのあたりの流れが書いてあります。
この報告書に初めて「標準的な教育内容」というものが示され、
その内容に沿った、その後の資格につながる、いわゆる長期の
日本語教師養成講座がインターカルトにもできました。
私はそれから2年目の学生、1年に2期動いていたので、
期で言うと4期生になります。今から36年前。
令和元年(2019年)に日本語教育推進法が成立、
今年、令和5年(2023年)6月に日本語教育機関認定法が成立、
来年4月1日から施行されます。
それに伴い、日本語教育小委員会(文化審議会)の下に、
日本語教育機関と日本語教師養成機関のワーキンググループが
できて、ものすごい勢いで政省令案について話し合われています。
そして、その中の現職日本語教師にとっての重大事項、
「登録日本語教員(国家資格)になるための経過措置」において
とても重要なのが、自分がいつ養成講座で学んだか、です。
日本語教師が学ぶべき内容は今まで何度か更新されています。
まずは、私が学んだ昭和60年の①「標準的な教育内容」、
次が、平成12年の②「日本語教員養成における教育内容」、
そして、令和3年の③「必須の教育内容」が最新、50項目のです。
この③→②→①の順に、学んだ内容が違う(=少ない)ので、
移行措置の際、微妙に課せられるもの(試験や講習)に違いが
でてくるかもしれない、というのが今の状況(未定)です。
今日、久しぶりに学校に現れてくれた私の2期先輩、養成2期生の
小林直人先生(平成5年(1993年)に奥さんのベッツィーさんと
共に渡米して以来、ずっと日本語教師をしていた)のことを書く
つもりが、前置きが長くなりました。
写真の上2枚が今日撮った写真です。
そして下の2枚は小林先生と私、それぞれの30数年前。…歴史。
写真に写ってる人は全員、「必須の教育内容50」の前の前組です。
(前置き以外が非常に短い・・・小林先生のことはまた改めて。)