高校1年のときに初めて習った古文の最初が『枕草子』で、
「木の花は、濃きも薄きも紅梅」から始まる一文でした。
古文の先生の出身がちょっと北部だったからか、
(いや、北部だったら尻上がりのはずなのだけれど)
最後の〈紅梅〉を、♪ドミミミではなく、♪ソミドドと発音するのが
変だなあと思いながら、でもその通り読まなければ許されない感じで、
南部の東京アクセントの私たちも♪ソミドドと。
春になって紅梅を見る度に思い出す、怖かった古文の女性の先生。
どの文だったか、クラスの誰かが感想を求められて「乙女チック」と
言ったら、そんな言葉はありません!と激怒。
私は、日本語にチックをつけるそんな言い方が初めてだったので、
そのことの方に気を取られて、確かにそれはおかしいなあと。
何はともあれ春はやっぱり、まずは梅からですね。
おかげさまで無事帰国しました。