• 033月
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    高校1年のときに初めて習った古文の最初が『枕草子』で、
    「木の花は、濃きも薄きも紅梅」から始まる一文でした。
    古文の先生の出身がちょっと北部だったからか、
    (いや、北部だったら尻上がりのはずなのだけれど)
    最後の〈紅梅〉を、♪ドミミミではなく、♪ソミドドと発音するのが
    変だなあと思いながら、でもその通り読まなければ許されない感じで、
    南部の東京アクセントの私たちも♪ソミドドと。

    春になって紅梅を見る度に思い出す、怖かった古文の女性の先生。
    どの文だったか、クラスの誰かが感想を求められて「乙女チック」と
    言ったら、そんな言葉はありません!と激怒。
    私は、日本語にチックをつけるそんな言い方が初めてだったので、
    そのことの方に気を取られて、確かにそれはおかしいなあと。

    何はともあれ春はやっぱり、まずは梅からですね。
    おかげさまで無事帰国しました。