• 2612月
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    今年の夏の読売書法展。知り合いの、特選の書の一部。
    この方、書道歴はそんなに長くないらしいです。

    これを見た瞬間、あ、私はもうないなと思いました。
    何となく描いてきた夢がふうっと潔く消え、
    肩も同時にふうっと軽くなった感じでした。

    大学のとき、書道教員の免許を取るために、
    仮名、漢字、篆書、隷書、草書、行書、楷書、
    拓本から篆刻まで、広〜く、浅〜くいろいろした結果、
    私の老後は、清少納言のようなこれだ!
    と漠然と楽しみの一つに加えたのが、この仮名。

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    ちなみにこの彼は、日展にまで入選してしまいました。
    まだ老後でもない、始めてもいないのだから、
    勝つとか負けるとかいう話では当然ないのだけれど、
    これから頑張ったところでこれ以上にはなれない、
    だからこれを老後の予定から外す、という安堵の論理。

    私の老後に積み上げられた、すること、したいことは、
    絵とか陶芸とか、まだまだたくさんあるのです。でも、
    そんなに頑張らなくてもいいじゃない?みたいな感じか。

    一週間ぶりに何か書こうかなと思って書いたことが、
    なんだかよくわからない屁理屈みたいな。
    でも、自分の中では挫折が安堵になった理屈の記。