今日も、世代交代について考える場面に身を置いた10月の平日最終日。
以下は昨日の続きです。
昨日は対面のセミナーで、終了後の懇親会にも出て、
家に帰ってきたのは久しぶりの深夜、23時過ぎでした。
昨日のセミナーは、私にとって世代交代を改めて考えるよい機会でした。
うつらうつらしながらそれにまつわるあれこれを考えながら電車に揺られ、
家に帰ってメールを見たら、懐かしい人から詩が届いていました。
かつての日本語学校仲間の阿蘇さんから「しおさい通信・さん」。
オンラインで日本語を教える、今は詩人。
そこに書かれた二つの詩の中の最初のが、まさに昨日の私の課題だった
世代交代をうたっていて、哀し可笑しの気分で読みました。
いかにも阿蘇さんらしい、切ない真実を滑稽に表した詩、
タイトルは「すてどころ」。
★★★
すてどころ
が
むずかしい
トランクス型パンツの
上部の板ゴムが
どれくらいの伸び率を示しているか
伸びきったら敢然と捨てる
その手前の
ゆるくなくきつくなく
いい塩梅
を越えたあたりから
目をうすく凝らし始め
非情を取り入れるのだが
長く親しんだものをポイと
ゴミ箱に落とすのは
いかにも忍びない
色あせたブルーのチェックのカッターシャツ
右親指だけ擦り切れたアシックスのテニスシューズ
ひびが入っていることに気がついてしまった湯飲み
カビが生えはじめたタマムシの標本・・・
その最後の鉄槌が届く
回りはじめた洗濯機付近から
「ねえ、これまだはく気?
もういいんじゃない?」
★★★
阿蘇さんの詩集。『とほくとほく知らない場所で』