子供の頃からの自分の目標に従って100まで生きるとしても、
もう折り返し地点を過ぎてゴールに向かっている私の人生、
いくら[したい]ことがあっても、すべてのことを[できる]
だけの十分な時間があるわけでない。これ、否めず。
たとえば、海外での継承日本語。
これからこれを専門に研究[したい]と思っても、無理。
でも、皆がもっとこのことを知る場、海外と日本を繋げる場、
日本の政策にちゃんと海外の継承日本語を入れていくための
発信の場を作ることは、私が[できる]ことだと思います。
2018年末に成立した日本語教育推進法。
セミナー第1回と最終回の第4回を担当してくださった、
カルダー淑子先生が中心となって、世界中の同じ立場の方たち
から集めた署名活動によって条文に組み込まれた、
「海外に在住する邦人の子、海外に移住した邦人の子孫等への
日本語教育」ですが、
法律に書かれてそれで良かったじゃない、その後どう進むのか、
内外の皆さんと繋がりながら関わり続けること、
それを未来に向けて、学校として、していけたらと思いました。
個人の時間は有限だけれど、組織の時間、可能性は無限と信じて。
企画の最初から、私たちを導いてくださったカルダー先生は、
とても優しい口調の中に、強く深く太い信念がずんと通っていて、
私も真に、こんな風にあれたらと、無理かもしれないけれど、
思いました。人生の復路での心構えと挑戦として。
今回のセミナーに登壇、ご協力くださった先生方、
世界各国から視聴、参加してくださった皆さんに感謝です。
自分自身の前進をちょっと実感できたような気がしています。