• 113月
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    今日は、午前午後、
    こんな向きに座ってzoomでミーティングをしていました。
    手前の黒いのはパソコン。窓の向こうにあるのは海。

    2011年3月11日からちょうど10年。
    あの日、学生たちと一緒に近くの公園に避難して、
    地面が揺れるのを足と体全体で感じながら、しばらくそこに。
    隣の幼稚園でも庭の真ん中に子供たちがかたまって座っていたので、
    「これからどうするんですかー」と先生らしき人に大声で聞いたら、
    「おうちの人が迎えに来るのを待ってるんですー」という答え。

    このとき、私たちの学生たちに迎えに来る家族はいないんだ、
    守るのは自分たちなんだということを明確に認識しました。
    その後学校に戻って、その晩は学生たちと一緒に学校に泊まり、
    地震が起こる前に授業が終わった午前クラスの学生たちの安否確認を、
    翌日のお昼過ぎまで夜を徹して。

    それぞれにそれぞれの3.11。
    自分の体験なんか被災地の人たちに比べたらどうでもいい程度。
    なのだけれど。

    振り返ると、あれから本当に色々な出来事が私(たち)を襲いました。
    コロナの真っ最中、思いがけず沖縄に出張することになり、
    一度自分を整理しなくちゃ(実は毒出しをしよう)と思って、
    今日までそのまま残って過ごしました。
    結局何回もzoomの会議をしながらの滞在だったのですが、
    でも、有意義な時間でした。ちゃんと毒が出たかどうかは…???

    私たちの未来、果てしなく広がる海のごとしと信じます。

  • 103月
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    紅茶なんですが、
    茶漉しを使うのを忘れて淹れたら、茶柱が。

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    午前中は、zoomでの会議でした。
    今はどこからでも参加できるから、ほんと便利。
    明日の文化庁海外に赴く初任教師研修の評価委員会、
    二人の委員はそれぞれ海外から参加です。

    茶柱が幸運を運んできてくれたらいいですよねー。

  • 093月

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    『きらめく拍手の音』手で話す人々とともに生きる
    イギル・ボラ 著 矢澤浩子 訳(リトルモア)

    訳者の矢澤さんから、
    「手話は言語であり、聾はひとつの文化であると教えてくれる本書は、
    二つの言語と二つの文化の間で生きる私の胸に響いたように、
    異文化・多文化、そして言語教育に携わる加藤先生にも何か伝わる
    のではと思い、お送りしました」という手紙と共に届いてから2ヶ月、
    読み始めた先週金曜日と今日とで読み終えました。

    矢澤さんが書いてくれた通りでした。
    今まで私が言ってきた異文化間理解だったり、多文化共生だったり、
    その中に当たり前に在ることなのに、意識の中に置いていなかった。
    本当にもう、今の今、それに気づかせてもらったという気持ちです。

    正確に言うと、気づいたのは先週の金曜日、沖縄に向かう飛行機の中。
    285ページ中まだ83ページまでしか読み終えていなかったのに、
    あ、これ、同じことだと、土曜日の文化庁の日本語教師初任研修で
    (トークショーのように)最終回の講座をする中で突然思い、
    衝動的に画面の向こうにいる受講生の皆さんにこの本の話をしました。

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    写真に印字された日付によると、1996年7月26日。
    当時委託されていたアメリカのある大学からの交換留学生クラスの
    学生たちとの小旅行。どこだったかな。
    緑の西田先生と、ピンクの私と、白の矢澤先生が矢澤さん。

    今、自分の時間が止まった、いえ、止めたからできた時間です。
    そこで本を読み、自分を振り返り、これからを考え…。
    こんな時間、そしてこの本、どうぞ皆様も。

  • 083月
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    休憩してます。ふわふわと。

  • 073月
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    南国から北国に帰って行った人から送られてきた写真。
    やっぱり日本は縦に、いや斜めに?長い国なんですね。
    しかし、なぜ、
    「南国」は音読みで、「北国」は訓読みなんでしょう。

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    シーサー、
    左の口を閉じているのがメスで、
    右の口を開けているのがオスだそうです。
    これは「あ」「うん」、「阿吽」を表わしているのだと。
    さらに、沖縄のシーサーはケンカをしない、
    おおらかで、一緒にがんばろうという意味の「ゆいまーる」
    の精神を大事にしている…と調べた先にありました。

    一緒にがんばるけれど、
    つい余計なことを喋る、仕切りたがる、決めつける、
    ケンカする、おおらかじゃないことが結構ある自分には、
    目指すところがありすぎだなあと思います。
    ちゃんと毒抜いて帰らなくちゃ…、まずは阿吽の吽(うん)。

  • 063月

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    今日の沖縄での講座とセミナーに、私が着て臨んだかりゆし。
    かりゆしはこのシャツのことで、沖縄の正装、
    言葉そのものは「めでたい」とか「縁起がいい」という意味
    なんだそうです。

    日本中、世界中がコロナ禍で超最悪なこの一年ですが、
    けれど、この文化庁の普及事業とその一環でしたセミナーの
    おかげで、今まで以上にたくさんの方たちと知り合い、
    繋がることのできた貴重な一年ともなりました。

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    登壇者のアルベルト城間さん(ディアマンテスのボーカル)の
    素晴らしい歌声が、国内外で視聴する皆さんの心に響き渡って、
    福島、東京、名古屋、久留米、那覇という連携した地域ブロック、
    就労、難民、児童、留学生、日系人という生活者のカテゴリー、
    それぞれの役割を担い去年の12月から5回にわたって開催してきた
    セミナーが無事に終了しました。

    皆皆皆皆皆皆皆さん、ありがとうございました。
    今日は、新しい明日の始まりです。

  • 053月

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    明日開催するセミナーのために、沖縄に来ました。

    1年ぶりの、ちょっとドキドキしながらの遠出、
    飛行機、好きじゃないのに、
    離陸して、ぐうんと上昇するときの窓からの景色を見ながら、
    ああ、私はこれがしたかったのかもと、なぜだか思いました。
    1年365日のうちの3分の1くらい、
    あちこち飛んでいた生活から一転しての巣篭もり生活。

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    明日のセミナーは「生活者としての日系人と“Nikkei”」
    13:40から、zoomのウェビナーでの開催です。
    が、その前の午前中、私は、
    「「生活者としての外国人」に対する日本語教師初任研修」
    の最終回、90分×2コマ、沖縄からお送りします〜。

  • 043月

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    (旧 台湾事務所のカウンター)

    猫たちは何を招き入れようとしているのか。
    オリンピック選手? 留学生? 働く人? 観光客?

    私たちに、継続的、恒常的な安定はありません。
    不安定と不安定の隙間にたまに安定があるって、そんな感じ
    じゃないかと確信したくなるほどの、特にこの一年です。

    あの新聞どこにしまってあったっけ?と思って探したら、
    本棚の本と本の間に、他の新聞と一緒にがさっとありました。
    「日本経済新聞」2002年4月10日の夕刊。
    ドキュメント挑戦 日本語教育の新世紀…⑧
    「新校長、世界にらむ」というタイトルの脇に私の写真。

    探していたのは「ドラスティック」という言葉です。
    「・・・日本語の需要が政治、経済の変化でドラスチックに
    変わることを身をもって学んだ」と記事にありました。
    学んだのは私です。
    1996年のあのときは、アジアの通貨危機でした。

    今また、政治でも経済でもないものから学んでいます。
    学ぶのもう十分、もう結構なんですが。
    「ドラスティック」(記事ではドラスチック)という言葉、
    この、取材を受けたときの記事で初めて知りました。
    ドラスティック:徹底的で激烈なさま。(大辞林)

    記事を書いたのは、当時、日本経済新聞の編集委員で、
    現在は、国際教養大学名誉教授の勝又美智雄さんです。
    日振協でご一緒する勝又さんとの出会いもここからです。

    記事の最後に、
    「「日本語人口を世界に増やしたい」と構想を練っている」
    とあります。練っていたのは私です。

    今も練っています。
    練っているのですが、嗚呼、寝落ち寸前zzz… また明日。

  • 033月

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    今日の文は少し長いですが、
    これからの日本語教育どうなるの? 国はどう進めていくの?
    文化庁の協力者会議って何なの? どうなるの?と思っている方は、
    最後まで読んでいただけるとありがたいです。
    いえ、読んでください。ぜひ。

    まず、タイトルの「留学」「就労」「生活」は、
    今、文化庁が設置する協力者会議で話し合われている
    日本語教育機関の類型化の「案」として示された三分類です。

    元々この会議は、日本語教師の資格(公認日本語教師)について
    を検討項目として、去年の7月に始まりました。
    そして第2回が、その後半年の期間をおいて開かれ、そこで新たに
    日本語教育機関の類型化という検討項目が加わりました。

    なぜ項目が追加されることになったのか、というのが疑問として
    浮かぶのではないかと思います。それについて書きます。

    それは、公認日本語教師という新たな資格創設にあたっては、
    公認日本語教師とそれに付随することの定義が必要となるからです。
    そもそも公認日本語教師って何の仕事をする人なの?
    公認日本語教師が働く場にはどういうところがあるの?
    そして、働く場となる日本語教育機関って具体的にどこどこなの?
    と、そういうことを明らかにする必要があるということになって、
    それでこの項目が追加された、という経緯です。
    (そう、そう簡単に法律を作るってあり得ないのですよね。)

    この、公認日本語教師が働く場が、
    例えば留学、例えば就労、例えば生活者を対象とした機関です。
    では、それらを明らかにすると、どういうことに繋がるのでしょうか。

    まず、それぞれの機関の目的別分類が見える化されます。
    それによって、日本語を学びたいと思う人が、
    自分が必要とする学習の場や機会を適切に選択できるようになります。

    では、見える化させるものは何か。というと、それは当然のことながら、
    提供される教育の内容ということになります。
    しかし、ただ何でもかんでも内容を並べればいいというものではない。
    並べる教育がちゃんとしたものだという「質の保証」が必要になります。

    以上のような流れで、
    日本語教育機関の範囲と評価、日本語教師の資格の論議を合わせて、
    この会議で話していきましょう、ということになったという流れです。

    話を元に戻して、留学、就労、生活という分類についてですが、
    私たちが担う留学は、ビザという在留資格を伴うため、すでに法務省の
    告示基準等の法律と共に在るけれども、
    就労や生活は、その基準の中で考えるられるものではなく先例もない。
    だったらまずは留学から考えるのがいいのではないか。

    …というのが、前回、第3回までの流れです。

    今、決めるべきことは決める。進めるべきことは進める。
    だけれど、コロナ禍で先の見えない今、
    拙速に事を進めるべきではないということも同時に強く思っています。

    以上が、先週の金曜日に、改めて書きますねと言ったことです。

    写真は2011年、東日本大震災の数日後の卒業式。
    ほとんどの学生が母国に緊急帰国する中、
    親御さんからの「帰ってきて/きなさい」という声を振り切り、
    卒業式まではと残ってくれた学生たちと一緒に撮りました。
    泣く泣く国に帰った学生たちのことも頭に置いて臨んだ卒業式でした。

    留学という人生の一大事に関わる私たち、
    日本を選んで学んでくれる留学生たちのために、必要なことは何か、
    どうあるべきか、ということをまず考えたいと思います。
    協力者会議の今までと今後の行方、こちらで見られます。

  • 023月
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    上の写真に見覚えがある人は、
    きっと、事務局側の席に座っている私とzoomをしたから。

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    こんな感じに、私の後ろにあるぬいぐるみと葉っぱ。
    バーチャル背景だの、リボンつけたりヒゲ生やしたりだの、
    それなりに楽しみながらの日々のミーティング。
    (いつもじゃないです。ヒゲを生やすのは特別な日だけ^^ )
    zoomだけでなく、その他様々なオンライン会議ツール、
    もう、ごくごく当たり前のこととなりました。

    そんな、当たり前のことが今後及ぼす影響、
    一つは、さらなる発展のためのそれらの活用ですが、
    もう一つ、リアルでしてきた私たちの根幹が、
    揺るがされることはないのか、そもそも留学とは?という、
    今後おそらく、いや当然変わるであろうその定義について、
    これから深く考えていこうと思っています。
    ですが今日は、・・・という予告で失礼します。