「業態」という言葉について、
今までかなり無造作に何も考えないで使ってきたなと、今朝、気づきました。
「業態」とは「小売業や外食産業などの商業で使われる、顧客のセグメント・
対象とする生活場面・その来店頻度などによる分類」とネット上にあります。
「例えば小売業の業態には小売店・コンビニエンスストア・スーパーマーケット
・百貨店・セレクトショップ・ネットショップなど」がある。なるほど。
小売業や外食産業でなくても、
どのような戦術や戦略、営業方法でビジネスを展開するか、利益を上げるか…と
考えることは、とても重要なことですよね。
日本語学校における「業態」。
いやいやそもそも、と教育をビジネスの線上で考えることに否定的な方もいる
かと思いますが、教育もビジネスの視点を持たなかったら、自己満足に陥る危険、
さらには、自分のしていることの淘汰に自ら進んで出るようなものだと思います。
タイの長谷川さんのブログから、勝手にバトンを受け取って書いています。
>「いかに我々は「業態」に対して試行錯誤してこなかったか」
>「語学だけでなく、すべての勉強は、もっと美味しくなる必要がある」
これらに大いに賛同しながら、敢えて異を唱えるなら、
食べ物の目的は、腹を満たす
ことばの目的は、身につける
料理と語学、いや、食べ物とことば、目的はこれなのかなあと。
ことばを身につけることはゴールではなく、ゴールはその先にある。
次のステップに進む、願いや希望に近づく、人生を豊かにする。
そう、それが美味しさで、そのために学び、我々はそれを提供する。
そうか、その美味しさの分類が日本語学校の「業態」?? ん?
すみません、夜も更けてまいりました。今夜はこの辺でお開きということで。
明日は重要な会議に出席することになっています。
公認日本語教師の資格と、日本語教育機関の類型化とその範囲を話し合う
文化庁が主催する調査研究協力者会議。
奇しくも、(いや、ふと思っただけですが)、
この会議の二つ目の議題と、長谷川さんが提起したここでのこの話、
とっても近いことなんじゃないかと。
ああ、私の思考回路ではそれこそ同じ線上にあります、これとこれ。
上の写真は2020年2月、コロナ渡航制限ギリギリのところで行ったバンコク。
2020年最初で最後の出張、そして最後の海外での会食…です。
ついでに、インターカルト日本語学校の創立40周年記念大同窓会の動画を
ここに載せてほんとにお開きに。長谷川さんも出ています。
この40年の積み重ねの過程で、私たちは私たちの業態を模索してきた、
今目指そうとしている私たちの形、コロナを経たことでさらに明確になった、
それが、ああ、そういうことかもしれないと、今思いました。