皆さんは、日本に暮らす難民の方たちについて、
何をどれくらい知っているでしょうか。
私たちは、今から7年前の2014年に、あるきっかけからNPO法人PEACEと
出会い、ミャンマーの難民の皆さんの日本語教室に関わることになりました。
日本語を学ぶために集まってきた皆さんと初めて会った日に、
日本にきてから20年もたつのに、日本語が十分に話せず漢字も全く読めない
という人がたくさんいらしたのは大きな衝撃でした。
それから、毎週日曜日、夕方6時からの日本語教室が始まりました。
授業の中に、年賀状や暑中見舞いを書くという課題があります。
私のところにもハガキが届くのですが、ある年に、
「漢字がじょうずになったので、まちをあるいていても
そこに書いてある漢字をさがしてよむようになりました。」
と書かれたハガキが届きました。そのときに感じたことばの力の大きさが、
今日のテーマ「日本語の学習が人生を豊かにする」につながっています。
以上が、私が冒頭にした挨拶の中で話したことです。
そして、以下は今、日本語教員養成研究所のFacebookに載せた文です。
【生活者としての難民の皆さんと共に〜日本語の学習が人生を豊かにする〜】
自ら難民支援を牽引するNPO法人理事長のマリップさん、
政策面で支援を続ける中川先生、
「難民ナウ!」をはじめ情報発信を通して支援活動をする宗田さん、
日本語教室で指導にあたる寄田さん、そして、
ウガンダから逃れてきたご両親のもと日本で生まれ育ったマシュー君。
1. 日本語(教育)との出会い
2. 基礎知識の確認「難民」「ミャンマー」
3. 実際に関わって
4. 「家庭」の観点から
5. 日本語教室と日本語教育
6. 「日本語の学習が人生を豊かにする」
登壇者の皆さんの一言一言が視聴する私たちの心に響き、時に胸に刺さりました。
日本がこれから本格的に迎える多文化共生社会、
その社会を皆で共に作っていく…今日の機会が前に進む一歩となったら嬉しいです。
この活動、私たちはこれからも続けていきます。