向田邦子のエッセイ「夜中の薔薇」。
シューベルトの「野ばら」の歌詞を勘違いしていたというお話。
「童は見たり 野中のばら♪」を「夜中のばら♪」と。
実家の庭に、植えていないのに毎年咲く百合。
夜中の百合は、数年前のお盆に帰った時、私が自分で撮影、
昼間の百合は、今朝、そういえばユリは?と聞いたら、母からきました。
猛暑、酷暑、烈暑、激暑、甚暑、極熱、劇暑、盛暑、濃暑・・・。
インターカルトに入ったばかりの20代後半に、
上品な、日傘が似合う先生たちに「どうしてささないの?」
と聞かれ、まさか「年寄りくさいから」とは言えないから
微笑み返しで済ませていたけれど、実はずっとそう思っていました。
が、観念して、さすようになって十年くらいたつでしょうかねえ。
気に入った手袋が見つからなくて、
風邪をひくまで、しないで我慢したという向田邦子〜「手袋をさがす」。
なんとなく似ている気がして、好きです、向田邦子のエッセイ。