以前「スイスの上にある国」というような言い方をして、
「北にある国と言って」と注意されたことがあります。
今読んでいる『ことばと思考』という本によると、
地球上には「前後左右」に相当することばが全くなく、
全て「東西南北」で表す言語があるとあります。
そこでは、私たちが「リモコンはテレビの左にある」と言うとき、
「リモコンはテレビの西にある」と言うそうです。
そしてまた「前後」はあるけれど「左右」はなく、
さらに「東西南北」という絶対方位も用いない言語もあるとか。
そうなのです。
だから、日本語の授業で当たり前のように、
「〜の前にいます」とか「〜の下にあります」とか言いながら、
実は「???」って思っている学生もいるのかも。
…という前提を疑う気持ち、何事においても大事ですよね。
と打ちながら、今日は新幹線で大阪に向かっています。
「東奔西走」というより「右往左往」です。なんだか私は。