使える言葉が一つ増えることによって、
その人の未来の可能性が十も百も広がります。
ヤンゴンの大学キャンパス。広大な敷地、広大な青空。
この国の一人一人が持つ可能性は無限大のように思えます。
そして来るたびに目と肌で感じる変化の様子、
すでに発展の余白が少ない私たちは節度と責任をもってととても思います。
1992年にインターカルト現地校の立ち上げで行っていたインドネシアの、
私たちの学校にテッゾーさんという名のビルマの方が入学してきました。
自分は国を出てきた、日本に行きたいから日本語を習いに来たのだと言って。
とても温厚な男性でインドネシア人のクラスメートにもすぐに馴染み、
とても楽しかった授業のあれこれを今も覚えています。
しかしながら、当時の私の知識はあまりに浅くて、
彼の置かれた状況をきちんと理解することができず、結局彼はアメリカに。
何度か手紙のやり取りをしたのですが、私が転居してしまったこともあり、
何となくそのまま消息がわからなくなってしまいました。
そのことをここに来るたびに、今回も思い出しています。