インターカルトの日本語教師養成講座に通う前の年に、
語学学校の学生を経験するため、イギリスに行きました。
そして、そこでの12週間の色々が、私の学校観の礎になっています。
ある日のクラスで、隣の学生とペアになって新聞記事を読んで何かを…
という授業で、私はスイス人の女の子とペアになりました。
渡された一枚のコピーを二人で一緒に読んだのですが、彼女が突然、
「あなた、どうしてそんなに読むのが遅いの!」と(もちろん英語で)。
クラスでたった一人の日本人だった私は、蒼白。
その時、バレリーという名の女性の先生が、
「sanaeの国ではアルファベットを使ってないの。」と、
皆に向かって淡々と日本の文字について説明してくれました。
私はもちろん、バレリーのような先生になりたいと思いましたし、
晴れて先生になった後は、漢字の国の学生たちに混ざって座る、
非漢字圏の学生にことさら気を配ったように思います。
写真は、今年届いたミャンマーの日本語教室の学生からの年賀状です。
こんな風に書いてくれて、ね、ほんとに、…です。